箱根駅伝初出場を目指す駿河台大駅伝部の徳本一善監督(41)が6日、味噌・醸造製品メーカーの「ハナマルキ」とコラボしたオンラインイベントに登場し、17日の箱根駅伝予選会(東京・立川市)に向けて「内心、気が気ではない。ただ、今年は『箱根に行くんだ』という思いが初めて選手の中で生まれた。すごい濃い1年だった」と選手の成長を口にした。
5日に、予選会に出場する各校の登録選手が発表された。駿河台大は昨年総合12位で、本戦出場がかなう10位とわずか1分58秒差で涙をのんだ。今年こそはと意気込む中で「順当に行けば、中大、中央学院大、国士舘大、順大、日体大、神奈川大、法大は強い。ただ、そのほかは横一線だし、1つでもアクシデントがあればひっくり返せる(学校もある)。最終的には選手がいかにベストを尽くせるか」と見通しを話した。
この日は「液体塩こうじを使った定番アスリートごはん」と題して、ハナマルキの「液体塩こうじ」を使ったスポーツをする人向けのレシピ6品が、同社HPで公開された。塩こうじを取り入れている駿河台大駅伝部とハナマルキがコラボレーションし、徳本監督と管理栄養士の妻梨江さんが監修してできあがった。
元々、以前から塩こうじを愛用していた徳本監督は、腸内環境が良くなるという研究成果を耳にし、選手にも勧めてきたという。「コロナ禍でも体調不良者がいなかった。仮説ですが、腸内環境が良くなることで栄養の吸収率が上がっているのではないかと思う。貧血になる選手もかなり減りました」と効果を実感した。
現役時代、法大エースとして箱根駅伝に4年連続で出場した徳本監督。「僕らの時代は縦社会だった。今の子たちに『クソー!』という根性はないが、その代わり素直さを持っている。根性は必要だが、どういうやり口で引き出していくか、彼らに気づきを与えながら指導していくべきだと思っています」。
監督は、塩こうじをきっかけに栄養の知識を選手に与え、興味を持った選手たちはそれを実践し続けているという。今年は、悲願を成就することができるか。【アスレシピ編集部】