サッカー日本代表が5日、今年初めての活動となるオランダ遠征の初日を迎えた。ユトレヒトで9日に行われるカメルーン代表との国際親善試合に向け、アーネム近郊で初練習した。日本は13日にコートジボワールとも国際親善試合を行う。
主将のDF吉田麻也(サンプドリア)がウィズコロナの代表活動でも変わらぬリーダーシップを発揮する。取材に応じ、「いろんな意味で注目される期間になる。僕たちの責任は非常に大きい。ピッチ内外でやらなくてはいけないことに集中したい」と話した。
感染防止の観点から、今回は選手同士がコーヒーを飲んだり、コミュニケーションを図る一室、リラックスルームはなし。選手同士の部屋の行き来も禁じられている。食事会場も円卓ではなく、飛沫(ひまつ)感染防止で、1人が1つの机を使い、横一列に並ぶスタイルへと変わった。食事以外では全員がマスクを着用し、携帯用アルコール消毒液を1人1本持ち、手指消毒を徹底している。
吉田は、昼食の最後に合流し数人の選手とさっそく会話したという。「制限される中で、コミュニケーションは食事会場が大きな割合(を占める)。僕もいろんなことを学びたいし気付きたい。他の選手にもそういう経験をさせられるようなトークテーマを考えています。必要ならば、ディスカッションできるような雰囲気もつくって、いろんな情報交換、話をできたら」。ともに34歳のFW岡崎とDF長友の不参加が決まり、32歳の主将・吉田の役割は、より一層大きなものになった。【岩田千代巳】
(2020年10月6日、ニッカンスポーツ・コム掲載)