鍋の季節がやってきました。ひんやりとした夜には野菜もお肉もバランスよく食べられる鍋で体を温めたいですよね。そんな時期ですが、最近スーパーに足を運ぶと鍋コーナーに変化がありませんか? そう、つけダレいらずの「しゃぶしゃぶ鍋」スタイルのスープが増えているのです。

昨年は過去最高の暖冬!気温がブレークきっかけ

なぜ、しゃぶしゃぶスタイルの鍋が人気なのでしょうか。株式会社ダイショーの商品本部・根岸宏樹さんにお話を伺いました。しゃぶ鍋について尋ねると「気温が高いと、ニーズがあるようです」と説明してくれました。

実際、昨年度のしゃぶしゃぶ用つゆ市場は前年比171.9%を記録(日経POS情報サービス調べ)。気象庁が今年4月に発表した資料によると、19年12月から2月の天候は暖冬の記録を更新。統計開始から最も気温が高い冬となり、売り上げにも影響したようです。確かにグツグツと煮込む鍋よりも、しゃぶしゃぶの方がさっぱり食べられそうな印象がありますね。

気象庁調べ
気象庁調べ

加えて、サッと食べられるのも人気の秘密だそうです。「鍋のように具材を煮込む必要がなく、時間的な制約が少ない。具材を用意しておけば、家庭内で時間が合わなくてもそれぞれのタイミングで食べられます」と話します。確かに、帰りの遅いお父さんだけのために新たに具材を煮込むのは面倒。火の通りやすい野菜と肉を大皿に用意して、カセットコンロとスープを張ったお鍋を置いておけば、あとはお任せできますね。

ポン酢とごまダレ以外を求める消費者たち

さらには食の好みの多様性もあります。従来ならば、しゃぶしゃぶのつけダレと言えばポン酢かごまダレの2択のみ。しかしトレンドになってきたしゃぶ鍋のスープは、つけダレいらずが多くを占めます。「その2強以外を求めるお客様が増えてきたのかもしれません。そのまま食べられれば手軽ですし、我々も色々な味を楽しんでほしいと思っています。ダイショーでは野菜をいっぱい食べるシリーズがあります。様々な味でたくさんお肉も野菜も摂ってほしいですね」と豊富なバリエーションのスープで鍋の活用を願っています。

しゃぶしゃぶ鍋がトレンドになってきたのには、気温、生活時間の多様性、味の好みの変化など、いろいろな要因がありました。野菜もお肉もバランス良く食べられる鍋はアスリートだけじゃなく、お母さんたちの強い味方です。これから免疫力アップに向けても、効果的に使っていきたいですね。

その他の鍋物レシピはコチラ