<全国高校ラグビー福岡大会>◇第1、2地区決勝◇7日◇博多の森陸上競技場

筑紫が31-10で修猷館を下し、第100回を迎える記念大会で2校が出場する福岡第2地区決勝を制した。伝統のFW戦をベースにBK展開もからめ5トライで圧倒。第1地区で優勝した東福岡との合同トレや瞑想(めいそう)によるメンタル強化などが功を奏し、記念大会枠で九州ブロックから出場した15年以来、6回目の全国切符を手にした。

筑紫対修猷館 前半30分、タックルを引きずりトライを決める筑紫FB坂根康太(撮影・菊川光一)
筑紫対修猷館 前半30分、タックルを引きずりトライを決める筑紫FB坂根康太(撮影・菊川光一)

筑紫が「ヒガシ効果」で91年以来5回目の優勝を飾り、5大会ぶりに全国大会出場を決めた。

東福岡ばりに、こだわってきたという1対1の局面で激しく戦い、魂のこもった必殺タックルを浴びせた。前半4分、伝統のFW戦で先制。動じることもなく3連続トライで主導権を握った。

筑紫対修猷館 第2地区を制し集合写真に収まる筑紫の選手たち(撮影・菊川光一)
筑紫対修猷館 第2地区を制し集合写真に収まる筑紫の選手たち(撮影・菊川光一)

新型コロナウイルスの影響で、3月から約3カ月間の活動休止を強いられた。その間、オンラインなどのトレーニングや食事管理で体重が平均9キロ増。8月から月2回、東福岡との合同練習をこなし攻守のレベルが向上した。WTB中洲颯太主将(3年)は「コンタクトレベルが格段に上がり、東福岡のレベルに慣れたことで余裕があった」と第2地区決勝にも生きた。

動画を使った週3回の瞑想(めいそう)を初めて取り入れ集中力も高めた。中洲主将は花園へ「目標はベスト8。東福岡に勝ちたい」。全国での宿敵対決を楽しみにした。【菊川光一】

(2020年11月7日、ニッカンスポーツ・コム掲載)