新型コロナウイルス禍で、“三密”を避けて商品を購入することができるネット通販や、飲食店のテイクアウトを利用する人が増えました。一方、「ネットスーパー」は日用品や食料品を宅配してくれるという便利さがあるものの、日本で現在利用している人は1割強にとどまっていることが、マイボイスコムの調査でわかりました。

なお、この調査では、実店舗を持つスーパーマーケットが提供するネットスーパーが対象で、生協などの食材宅配サービスは含みません。

10〜70代の男女1万99人のうち、ネットスーパーを「定期的に利用している」と回答した人はわずか3.2%。「不定期だが利用している」が7.9%で、現在利用している人は1割強にとどまりました。一方「利用したことがない」と回答した人は74.7%にのぼりました。

マイボイスコム調べ
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ネットスーパーを利用する理由は「重いもの・かさばるものを届けてくれるため」が、利用経験者の50.2%でトップ。以下は「買い物時間を節約できるため」「外出したくないときに便利なため」「深夜・早朝など時間を気にせずに注文できるため」が2~3割となっています。

利用者がネットスーパーのWebサイトを見る時間帯は「自宅で:夜(19~22時台)」と回答した人が約4割と最多。次いで「自宅で:深夜(23~6時台)」が16.1%と続いており、学校や仕事を終えた後の時間帯に集中しています。

マイボイスコム調べ
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好きな時間に買い物ができ、購入した商品を宅配してくれるなどといったメリットがあるネットスーパーですが、「今後、ネットスーパーを利用したいと思いますか?」という質問に対して、「非常に利用したいと思う」「まあ利用したいと思う」と回答した人は2割強。10~30代の女性では3割前後と比較的、割合が高くなっていますが、大多数の人が魅力的に感じていないのが実情のようです。

マイボイスコム調べ
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利用したいと思わないという人からは「やはり自分の口に入れるものは自分で選びたい」(女性64歳)、「配達時間に在宅しないといけないので、置き配も心配なので、面倒」(女性56歳)といった意見も。そのほか、利用に積極的ではない理由について「注文するだけで届くので楽だが、店舗に行った方が安いものがありそうなので」(男性34歳)、「どれを買っても同じようなペットボトルとかは便利だと思うけど、お野菜とかは自分で選びたいと思うから」(女性41歳)といった声も寄せられました。