いつか地元の“大先輩”と共演を!? ヤクルトのドラフト1位、慶大・木沢尚文投手(22)が3日、千葉・船橋市の松戸徹市長らを表敬訪問した。
小1で同市に移り住み、中3までを過ごした。「こういう機会を設けていただいたからには一層結果が求められる。プロとして恩返しができるような活躍をしたい」と表情を引き締めた。
好物の話題になると、自然と同市の名産品を答えていた。「梨です。船橋の梨は本当においしい。みずみずしいです」。15歳で親元を離れた愛息に、母聡子さんは毎夏箱いっぱいの豊水を送った。あと1カ月もすれば埼玉・戸田寮に入寮する。同席した母は「送り続けます(笑い)」と変わらぬサポートを約束した。
梨…と言えばあの人? にも会ってみたい。梨の妖精こと、同市の非公認ゆるキャラ。「ふなっしーか、つば九郎か。どっちが毒舌か、対面してみたいですね」。球団マスコットつば九郎にはブログで「けいおうだいがく。ちゃんぼつ(坊ちゃん)なのかな~」と早速いじられた。“両手にキャラ”は「僕には扱いきれないかも」と苦笑したが、本業で活躍すれば地元のPRにもつながる。155キロ右腕の恩返し。夢が広がる。【鎌田良美】
(2020年12月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)