お兄ちゃん思いの一杯を召し上がれ。巨人松原聖弥外野手(25)の弟で埼玉・熊谷のラーメン店「大勝軒赤ふじ」で修業する涼雄さん(24)が、兄をイメージした「絆ラーメン」を開発。商品化へ詰めの段階に入っている。母しのぶさんが作ったすき焼き味をモチーフにしたしょうゆベースの甘辛味。牛ばら肉、もやし、キャベツを、東京ドームをイメージしてこんもり盛り付けた。
兄を思う気持ちを表現する。毎週火曜日と金曜日に週替わりで提供している「限定ラーメン」として販売予定。普段は魚介豚骨つけ麺がメインだが、1軍で活躍する兄の姿に感化され、毛色の違う一杯を創作した。聖弥は仙台育英高時代に甲子園出場もスタンド観戦。苦汁をなめた姿にインスパイアされ、スープの隠し味にほろ苦い「マー油」を使用。「病みつきになる」ほど食欲を増進させる。
松原といえば、昨年8月27日のヤクルト戦で決めたライトゴロに象徴される強肩が武器の1つ。涼雄さんは強肩から「豚肩ロースのチャーシューをトッピングしよう」とひらめいた。今季からの背番号31に絡め、310円で極厚チャーシューとボールに見立てた味玉を追加可能。173センチ、72キロとプロ野球選手としては小兵の兄に「いっぱい食べてもっと大きくなって」という思いも込めた。
3兄弟で力を合わせ、支え合ってきた。長男は、お笑いコンビ「ロングアイランド」の侑潔。野菜を崩すと中には味付き豆腐が鎮座するネタも仕込んだ。兄弟の絆を凝縮した一杯が間もなく完成する。【久永壮真】
(2021年1月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)