2月14日はバレンタインデーです。日頃お世話になっている人への感謝や、意中の相手への特別な思いを、チョコレートなどに込めて伝えることができる年に一度のイベントですが、今年はコロナ禍の影響か、“本命チョコ”事情などに異変が生じているようです。

市場調査会社のインテージが調べた結果、今年は「本命チョコ」を渡す予定の人が昨年に比して大幅に減少していることがわかりました。調査対象となったのは全国に住む16~69歳の男女2535人です。

「何チョコを用意しますか?」と尋ねたところ、最も多く回答が集まったのは「家族チョコ」(50.1%)で、次いで「渡す予定なし」(30.1%)、「自分チョコ」(24.6%)と続きました。最も回答者が少なかったのは「本命チョコ」(7.7%)でした。

インテージ調べ
インテージ調べ

昨年の同様の調査と比較してみると、「本命チョコ」は13.9%から7.7%へと大幅に減少。一方、「家族チョコ」や「自分チョコ」、「渡す予定なし」の項目は微増傾向にあり、コロナ禍で他人と会う機会が減ったことの影響がうかがえる結果となりました。

購入金額について質問したところ、昨年と比べて大きな変化があったのは「自分チョコ」。1個平均が2042円から1616円へと約2割減少していることがわかりました。反対に大幅に金額が増加したのは「世話チョコ」で、1210円から1622円へと昨年より3割以上増えました。

インテージ調べ
インテージ調べ

また、近年減少が続いていると言われる「義理チョコ」をあげるという人は、昨年9.6%から今年9.9%と、ほぼ横ばいでした。ただ、職場での義理チョコについては、働く女性の24.0%が「積極的に参加したい」と回答。昨年の18.9%から約5ポイント増加していました。

インテージ調べ
インテージ調べ

「今年のバレンタインへの思い」については、「渡したいけど、コロナで結構敏感な方が多いから渡すのをやめようかな」(女性・10代)、「コロナ疲れもあるので、高級なチョコレートと手料理で楽しみたい」(女性・40代)といった声のほか、「感染防止対策をとった上でいつもお世話になっている人に渡したい」(男性・20代)、「去年と同じように貰えたら嬉しい」(男性・60代)といった意見も寄せられました。