リオデジャネイロ五輪体操女子の団体、個人総合、跳馬、床で金メダルを獲得し、東京五輪でも連覇を狙う米国代表のシモーネ・バイルズ(24)は日頃、どのようなライフスタイルを送っているのだろうか。五輪と世界選手権で計30個のメダルを獲得している体操界の女王はトレーニングに関してはストイックだと言われるが、食事に関しては「直観に従い、食べたいものを食べている」とウーマンズ・ヘルス誌に明かした。
バイルズのある日の生活を紹介しよう。
バイルズのある日の生活
●朝食
朝のトレーニングに備えて7時に起床。身支度を整えた後、簡単に朝食を済ませることが多いが、食べないこともある。時間がある時に食べるのは、オートミールかフルーツ。「カフェインは必要とせず、コーヒーを飲むこともない」と言い、朝の練習中はたくさんの水を飲む。
練習後はプロテインシェイクで疲労回復を図る。リラックスして過ごす週末の朝は、チョコレートチップが入ったプロテインワッフルに卵やシナモンロールを食べる。
●昼食
練習を終えて自宅に戻るのは午前11時すぎで、シャワーを浴びた後に昼食をとる。パスタのほかチキンやサーモンをエアフライヤー(油を使わない調理器具)で調理したり、焼いたりして自炊することもあるが、宅配を利用してピザやスシを食べることも多い。野菜の摂取も心がけており、好きなのは「アスパラやブロッコリー、コーンやポテト」だという。
●スナック(補食)
昼食後は再びジムに戻って午後のトレーニングを行う。ジムでは普段あまりスナックは食べないが、ブドウやイチゴ、バナナなどその時の気分で好きなフルーツを持参している。また、バナナマフィンやバナナブレッド、ポップコーンやプレッツェル、ピーナツバターを食べることもある。
●夕食
トレーニングを終えた後は、体のケアをして自宅に戻る。「夕食は自分の体の声を聞き、ヘルシーでないものを欲していると感じた時にはピザや、チキン入りフェットチーネ・アルフレード(チーズ入りクリームソースパスタ)を食べることもある」。外食を楽しむことあり、好き嫌いはないため「近所にできた新しいレストランを試すのも好き」と言うが、自宅で魚、ライスと野菜などヘルシーな夕食を作ることもある。
●デザート
甘い物好きというわけではないが、デザートを楽しむこともある。特に遠征中はデザートを食べたい気分になることが多く、滞在先の街でおいしそうな店を探したり、宅配でアイスクリームやクッキーを購入したりすることもある。「時間があると自分でチョコレートチップクッキーを焼くのが楽しみ」。
普段は午後9時半には就寝するが、週末にグラスワインやマルガリータを楽しむこともあるというバイルズは、ヘルシーな食事をベースにしつつ、時にはエネルギー量の高いピザやパスタなども食べ、食事に関してストレスをためないようにしているようだ。
体操女子は25日から競技開始。バイルズは個人総合、種目別の跳馬、段違い平行棒、床などに出場する。
【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】