東北の小学生ラグビーチームが集まり、交流試合などで友情を深める「ヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバル東北(ラグフェス@東北)」(NPOヒーローズ主催)が7月29日、30日に岩手・八幡平市の八幡平市ラグビー場で行われ、12スクール、約230人が参加した。
スペシャルゲストとして、歴代最多となる日本代表98試合出場のキャップを持つ大野均氏(ヒーローズカップ実行委員長)と、2011年ワールドカップ日本代表キャプテンの菊谷崇氏(同副実行委員長)が参加。選手たちと触れ合うとともに、管理栄養士・喜多みのりさんによる保護者向けの栄養講習会にも加わり、自身の体験談を話して場を沸かせた。
栄養講座は「身長・体重アップ」と「熱中症予防」
栄養講習会のテーマは「身長・体重UP~夏休みが最大のチャンス」と「熱中症予防~スポーツドリンクの選び方で結果が変わる」で、2日間で2回ずつ実施。各回とも保護者約20人が耳を傾けた。
「身長・体重UP」の講座では、成長期の選手が総エネルギー量を確保するための食べ方、補食を含めた食事の回数などのポイントをレクチャー。喜多さんは「学校のない夏休みは補食もとりやすく、身長を伸ばすチャンスです」と朝ご飯からしっかりとるよう促した。
187センチの菊谷氏は、喜多さんから「いつ頃、どのようして大きくなったんですか」と聞かれると「身長は遺伝もありますが、中2~中3で急激に伸びて、成長痛で動けないほどでした」。さらに、「実は野菜が嫌いで肉中心の食生活でしたが、(マクドナルドの)マックセットを一気に4つ食べていたぐらいたくさんの量を食べていた」などとエピソードを話すと、保護者たちは驚きの声を挙げていた。
「熱中症予防」の講座では、市販されているスポーツドリンクやゼリー各種を並べて、目的別や原材料別での選び方をアドバイス。喜多さんは「熱中症予防だけでなく、水分のとり方、選び方で持久力や筋パワーといったパフォーマンスが左右されます」と気候やタイミングなどを見て、飲む水分を調整するよう話していた。かつて炎天下での試合で「体重が6~7キロ減り、全身がけいれんしたことがある」と明かした大野氏は「そのとき、何を飲むべきだったか」をたずね、改めて水分のとり方の重要性を理解したようだった。
ラグフェスはこの夏、9月2日に岡山・倉敷市の水島緑地福田公園で、9月16~18日に長野・菅平高原のサニアパークで開催される。ラグビーの試合を楽しみ、優勝を決めない小学生の交流大会として広がりを見せている。
【アスレシピ編集部・飯田みさ代】