小学生ラグビーチームの親睦イベント「ヒーローズフレンドシップラグビーフェスティバル菅平(ラグフェス@菅平)」(NPOヒーローズ主催)が9月16日~18日、長野・菅平高原スポーツランドで行われ、関東・北信越を中心に27スクール、約1000人が参加した。交流試合でラグビーを楽しみ、数々のアトラクションで様々な地域の選手と触れ合い、夏の最後の思い出を作っていた。
ヒーローズカップ王者豊田RSは姫野主将を応援
今年1月に行われた小学生ラグビー大会「ヒーローズカップ決勝大会」で優勝した豊田ラグビースクール(愛知・豊田市)は、5~6年生約40人が参加。6年生A、B、5年生チームともはつらつとしたプレーを見せていた。
イベント参加前には関係者を通じて、W杯に参戦中の日本代表・姫野和樹主将(トヨタ)に応援メッセージ動画を送ったという。昨年夏、姫野主将から指導を受けたことでモチベーションがアップ。その後のヒーローズカップでの快進撃につながったことから「今度は僕らがお返しです。みんな応援しています。頑張って欲しいです」と選手たちはエールを送っていた。
大阪から唯一参加、親子で全国が目標
大阪府から大阪中央ラグビースクール(大阪市)が唯一、参加した。選手、スタッフ合わせて35人を率いる杉本剛章(よしふみ)コーチは「この素晴らしい菅平の地で、関東のチームと交流できるのを楽しみにしてきた」と目を輝かせた。
杉本コーチは大工大高(現常翔学園)から明大、三菱重工相模原ダイナボアーズで活躍したHOで、弟2人も大工大-明大と進み、かつて注目された「杉本3兄弟」の長男(次男晃一氏は明大アシスタントコーチ、三男博昭はクボタスピアーズのHO)。現役引退後8年間、このチームで息子2人を指導してきたが、次男翔哉君が6年生になったため、親子で戦えるのは今年が最後となる。長男龍哉君(中2)は、同期間に行われていた全国中学生ラグビー大会で大阪市立東生野中学のメンバーとして準優勝。杉本コーチは「ここでの経験を生かして、小学生チームも全国で戦いたい」と力を込めていた。
「身長・体重アップ」の栄養の摂り方を講義
管理栄養士・喜多みのりさんが栄養講習会を実施し、「身長・体重アップ」のための栄養の摂り方を保護者や選手に講義した。成長期のラグビー選手は、実際どのくらい食べる必要があるかを体重別に具体的な数字を出して講義。米やパン、麺類などの炭水化物量も比較して提示すると、保護者から「えー!そんなに食べなきゃいけないんだ~」と声が挙がっていた。
「息子はたくさん食べているんですが、食べても食べても『おなかがすいた』と言うんです」という質問には「『たくさん』ではなく、実際にご飯の量を量ってみてください。それで足りているかどうかが分かりますよ」と指摘し、1度に食べきれない場合の食事スケジュール例を出すなど、必要量をクリアするための方法を示していた。
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