8月も半ばとなりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。この時期、何より大変なのが、部活の子どもたちの洗濯物。汗まみれのシャツ類の汚れは手強く、毎日泣かされっぱなしのお母さんも多いのではないでしょうか。

 今回は、その「汗」に目を向けてみたいと思います。

 近年は夏になると猛暑日が続きます。アスリートのみならず、「水分補給はまめに」「ミネラルを積極的に摂取」といった警告をよく耳にします。汗をかいたらスポーツドリンクなど塩分や糖分の入ったものを摂るべきだ、という認識を持ちつつも、身体のためには減塩も大切だというし、どうコントロールすればいいのだろう、と戸惑う方も多いのではないでしょうか?

汗をかかなければ塩分は排出されない

 汗をかくと一緒に塩分も排出され、体内の塩分濃度が低くなるので、それを補う必要があります。ではどれくらい? というと諸説ありますが、ダラダラと大汗を1時間かき続けると、3g程度の塩分が排出されてしまうと言われています。1日の成人の塩分摂取量が10g程度という中での3gの排出は大きいですよね。しかし、大汗をかかなければ、塩分はそれほど排出されません。そう、これが落とし穴です。

 暑い夏にスポーツをしてたっぷり汗をかいたら、水分とともに必要量の塩分、糖分の摂取が必要です。そうでないのなら必要ないのです。グラウンドで走り回る部活の後と、クーラーの効いた学習塾での夏期講習中では、大きな違いがあるということです。

 夏だから塩分摂取しなきゃ、とばかりにラーメンのスープを飲み干したり、焼き肉などタレの濃い食べ物を多く摂取したりすることは、過剰摂取であるとともに内臓に負担をかけることとなり、逆効果です。

 以前「スポーツの後にタンパク質と糖質を摂取すると体力の回復が早い」と書きましたが、夏はこれに水分とミネラル分をプラスすることが大切です。手っ取り早く摂るには、スポーツドリンクに牛乳(飲むヨーグルトも可)を加えてください。どこのコンビニでも手に入れやすいので、秋に疲れを残さないためにも、子どもたちに積極的に摂取するよう話しておきたいですね。

朝食でしっかり水分、塩分補給

 汗をかく、という話でもう1つ。

 寝苦しい熱帯夜ならずとも、寝ている間に汗をいっぱいかいていることはご存じでしょう。寝ている間に水分補給はしていませんから、実は朝は、水分不足でかなり危険な状態なのです。それを解決するのが朝食です。しっかりと朝食を食べれば、自然に水分、塩分、糖質、タンパク質を摂ることとなります。暑くて食欲がない場合でも、飲み物だけというのは避けてくださいね。

 それと、見落としがちなのがパンを主体とした朝食です。和食なら、ご飯とおかず(納豆、卵など塩分のあるタンパク源)を摂ることが多いのですが、トーストにバター、ジャム、それにコーヒーやジュース、フルーツ程度だと、タンパク質不足もさることながら、塩分を摂取していないことになります。食べやすいタンパク源(卵焼き、ハム、ソーセージなど)を一緒に食べることを忘れないよう気をつけておきたいですね。

 今回は、そんな朝にぴったりの「びっくりサンドイッチ」をご紹介します。

びっくりサンドウィッチ
びっくりサンドウィッチ

びっくりサンドイッチ(材料1人分)

<材料>
・食パン 2枚(8枚切りまたは6枚切り)
・バター 適量
・マヨネーズ 適量
・せん切りキャベツ 50g
・レタス 大1枚
・トマト 大厚切り1枚
・スライスチーズ 2枚
・ハム 30g
・両面目玉焼き 1個
・胡椒 適量

びっくりサンドウィッチの材料
びっくりサンドウィッチの材料

<作り方>
①食パンにバターを塗る。

②食パン1枚のバターを塗った面にスライスチーズ、目玉焼きをのせ、マヨネーズを絞りレタスをおく。その上にマヨネーズを絞り、ハムを並べ、トマトを置き、スライスチーズをのせる。さらににせん切りキャベツ、マヨネーズ 胡椒をする。

もう一枚の食パンのバターを塗った面を下にしてのせる。

③もう1枚の食パンのバターを塗った面を下にしてのせる。

ずれないようにラップでグルグルに巻き上げる。

④①を押さえ、ずれないようにラップでグルグルに巻き上げる。

巻き上げた形

⑤半分に切る。

食べるところ

 夜作って、冷蔵庫に入れておくと、切るだけで済むので、朝食にとても便利です。牛乳、バナナなどを添えると栄養価も満点。しかし、生ものを多く使っているので、夏の時期のお弁当には向きません。

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