アスリートは、毎日のトレーニングで多くのエネルギーを消費しています。トレーニングの疲労を残さないためには、エネルギー源となる栄養素を十分とることがポイントです。特に、筋肉の収縮に必要なエネルギー源、「グリコーゲン」を筋肉中に蓄えるために、炭水化物を多く含む主食(ご飯、パン、麺類など)をしっかりと食べることが大切です。

 また、筋肉中のグリコーゲンを実際のエネルギーに変えるためには、ビタミンB1が重要な役割を果たします。ビタミンB1が不足すると、炭水化物を多くとってもエネルギーが作られにくくなります。

ゆで豚のニラだれ
ゆで豚のニラだれ

 今回紹介する料理は、ビタミンB1を多く含む豚肉を使った主菜料理「ゆで豚のニラだれ」です。豚肉の中でも特にビタミンB1が多く、高タンパク低脂肪のヒレ肉を使用しました。肩ロース肉などでもできますが、浮いてくる脂をしっかりすくいましょう。

 さらに、ニラやニンニクに含まれる、においの素でもあるアリシンは、ビタミンB1の吸収を助けるため、豚肉と一緒に食べることで疲労回復効果が高まります。

 ビタミンB1は水溶性なので、ゆで汁は塩やしょう油で調味して、カットした野菜を入れて汁物にするといいですね。豚ヒレ肉の塊をゆでてカットするだけなので、ゆでている間にたれを作り、他のおかずの準備をすると良いでしょう。

 火を止めてからも湯につけたまま置くことで、しっとり仕上がります。ニラだれは、ご飯にのせてもいいですし、納豆や冷ややっこにも合うので、多めに作り置きしておくといいですね。