以前のコラム「体重を減らさず体脂肪を減らす工夫」では、体脂肪を増やさずに増量を行うためのポイントを紹介しました。特にトレーニング期のラグビー選手は、多くのエネルギーや栄養素が必要なので、炭水化物やタンパク質を副菜でもとることで、主食や主菜の量を調整することができます。

 主食のご飯や麺類以外ではイモ類、豆類、春雨などに炭水化物が多く含まれるので、上手に活用しましょう。ジャガイモは炭水化物が多く、エネルギー源としても適している食材ですが、ビタミン類も多く含まれています。

 アスリートの疲労回復に不可欠なビタミンCの含有量は、ミカンと同じくらい含まれています。ジャガイモのビタミンCは、でんぷんに包まれた状態のため加熱に強いのが特徴。さらに、炭水化物をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1も多く含まれています。

 ジャガイモは保存できる期間も長く、1年中手に入りやすい食材ですが、5~6月と9~11月に旬があります。収穫したばかりのジャガイモを「新ジャガ」と言いますが、5~6月の新ジャガは皮が薄く、みずみずしい食感です。

新ジャガのカレーそぼろ炒め
新ジャガのカレーそぼろ炒め

 今回のレシピは「新ジャガのカレーそぼろ炒め」。イモとひき肉を使用した副菜なので、主菜が魚料理の時に組み合わせるといいですね。

 新ジャガは、皮をむかずに小ぶりのものを丸ごと電子レンジで調理することで、ビタミン類の損失も少なくすみます。ひき肉は多めに炒めて冷凍保存し、チャーハンの具や卵焼きの具などほかの料理にも使うといいですね。このレシピは、イモと肉を使った副菜ですので、野菜やキノコ、海藻は他の副菜や汁物でしっかりとりましょう。