以前のコラム(「アスリートだから野菜を、副菜でバランス良い食事」)で、主食・主菜・副菜の中で、副菜は毎食食べるのが難しいと紹介しました。調理の時間や食べる時間が確保できない場合は、丼物や麺類などの主食+主菜の組み合わせで食事を済ませてしまいがちです。また、コンビニエンスストア等で購入する場合でも、サラダ類は豊富ですが、緑黄色野菜を中心とした副菜を準備するのは難しい場合があります。
そこで、自宅での副菜やお弁当のおかずで、カラフルな緑黄色野菜を使ったおかずをしっかり食べるのをおすすめします。
緑黄色野菜は、カロテンを一定以上含む野菜の総称です。トマト、ピーマンは実際、基準以下ですが、食べる量や回数が多いため、緑黄色野菜に分類されています。
抗酸化作用とは、体内に発生する活性酸素が自身の細胞を酸化させ、損傷させるのを防いだり、活性酸素の発生自体を抑えたりする働きです(下図参照)。
活性酸素は、誰の体内でも発生します。免疫機能があるので一定量は必要ですが、長時間紫外線を浴びたり、多くのエネルギーを作り出すために酸素を消費するラグビー選手らアスリートは、活性酸素が発生しやすいので、抗酸化作用のある栄養素を多く含む食品をたくさん食べるといいですね。
今回紹介する「カラフルピーマンのみそ炒め」は夏が旬のパプリカやピーマンを使い、お弁当にも便利な彩りの良い副菜です。ピーマンは他の緑黄色野菜と比べるとカロテンは多くありませんが、それ以外の抗酸化物質も多く含みます。
抗酸化物質は、特に夏が旬の野菜に多く含まれますが、これは野菜自身が強い紫外線から細胞を守るために作り出すからです。夏野菜をたくさん食べて、活性酸素に負けない体を作りましょう。