ノロウイルスによる食中毒の原因食品が、乾物から検出されたことが話題になりました。食中毒菌は目に見えないため、食品衛生の基本は「つけない・ふやさない・やっつける」の3つと言われています。今回は1つ目のポイント「つけない」についてお伝えします。

料理を作るとき

 野菜など洗える食材は、使う前に流水で洗うこと。特にサラダなどで使う、生で食べる野菜や薬味に使う食材は洗うことで、食中毒菌だけでなく土、虫などの異物も取り除くことができます。

 食中毒菌は食材の表面につきますので、野菜を洗うコツは「皮のあるものは皮をむいてから流水で洗うこと」「切る前に洗うこと」です。野菜はビタミン類が多いのが特徴の1つですが、ビタミン類には水に溶けやすい水溶性のものがあります。野菜を切ってから洗うと、それらが流れ出てしまいます。

 皮をむいた野菜を洗ってからまな板にのせて切ると、まな板の衛生も保たれます。ただし食材によっては、食感を良くすために切ってから水にさらすものもあります。栄養素も大切ですが、おいしく食べることを優先する場合もありますので、臨機応変に対応してください。

料理をとるとき

 バイキングや大皿料理のとき、トングやとり箸が置かれていることがあります。トングやとり箸は持ち手が不衛生になることが多く、その持ち手が料理の中に入ってしまっては、せっかく衛生的に作った料理も意味がありません。

 トングやとり箸を料理に落とさないよう取り扱うことは、次に使う人のへの配慮につながります。スポーツをする上で必要な礼儀正しさ、スポーツマンシップも料理の取り方、衛生への配慮からも身につきますね。

ボリューム満点サンドイッチ
ボリューム満点サンドイッチ

 今回は、サラダ野菜をたっぷりいれた「ボリューム満点サンドイッチ」を紹介します。切り口の彩りの良さが食欲をそそるので、切り口を想像しながら食材を重ねて作ってみてください。