諸説ありますが、私たちの体の細胞は37兆個もあると言われています。目には見えませんが、その細胞は日々入れ替わり、私たちの体を保っています。細胞を作るエネルギーや材料(栄養素)は食べ物から得ているため、「体は食べたもので作られる」と言われているるのです。

細胞が入れ替わるサイクルは、各臓器や部位によって違いがあります。

人体の各臓器のタンパク質の代謝回転
(左数字は代謝回転の遅い成分、右数字は代謝回転の速い成分)

全体=47%(130日)、53%(22日)
脳 =54%(150日)、46%(16日)
肝臓=3%(140日)、97%(12日)
腎臓=8%(180日)、92%(11日)
筋肉=40%(100日)、60%(16日)

上記を見ると、3カ月ちょっとで細胞全体が入れ替わることが分かります。代謝回転の速い肝臓や腎臓の大半は2週間もかかりません。筋肉も約2週間で6割が入れ替わります。つまり、2週間後の体は、今日の体と外見は大きく変わらなくても、中身は変わっているということです。

逆に言えば、3カ月後の試合に向けて体作りをしたいと考えているなら、試合直前だけ食事調整しても意味がなく、常に体作りを考えてバランスのとれた食事をとる(エネルギーと栄養素を補給する)ことが大切です。目標とする試合や大会に向けて、「細胞レベル」から整えていきましょう。

今回は様々な食材を使用し、エネルギー・栄養素が補給できる「パプリカたっぷりガパオライス」を紹介します。

管理栄養士・田澤梓