新学期が始まり、新しい環境に慣れ始めたころだと思います。新入生は緊張がほぐれて、疲れが出始める時期です。疲れが出ると食欲もなくなり、必要なエネルギーや栄養素が補給できなくなり、回復にも時間がかかります。そしてさらに疲労が蓄積するという悪循環に陥ります。

また、食欲がないときは自然と食べやすいお菓子や菓子パンなどに手が伸びてしまいます。その結果、それでおなかが膨れて、食事が入らないということもあります。

疲れていても食欲を増すポイント

そこで、疲れていて食欲がなくても、少しでも食事を食べられるようにするためのポイントです。

食事中に水分(お茶やお水、スポーツドリンクなど)をとりすぎない
硬いものなど消化吸収にも体力を使うものより、柔らかく食べやすいものにする
同じ食材でも見た目を変えて食欲を増す

具体例を挙げてみましょう。

ステーキなど1枚のお肉を焼いたものよりはひき肉を使ったハンバーグやつくねにする
ハンバーグも、お皿に付け合わせと一緒に盛り付けのではなく、バンズに挟んでハンバーガーにしたり、丼にして目玉焼きをのせてロコモコ風にしたりする

このように、見た目も変えてみることで、食べる意欲が沸いてきます。

今回は「卵とチーズのカレードリア」を紹介します。材料はご飯のほか、カレールウと卵、粉チーズだけ。前日の残りのカレーやレトルトカレーでも作ることができます。いつものカレーライスとは違った見た目や味付けと、カレーの香りが食欲をそそり、疲れた体でも食べやすくなります。

管理栄養士・田澤梓