中高生になると、コンビニなどで選手本人が補食を選ぶ機会も出てきます。何を選べばいいのか悩みますよね。そんなとき、「栄養機能表示」を理解していると選ぶ目安になります。

食品の機能性表示の分類は大きくわけて3つあります。国が個別に許可をした「特定保健用食品(特保)」と、国の規格基準に適合した「機能性表示食品」「栄養機能食品」です。そのうち、選手に活用できるのは「特保」「機能性表示食品」です

特保は健康増進に役立つと国から許可

CMなどでも「トクホ」とよく耳にする「特保」は、食品中に含まれる特定の成分が健康の維持増進に役立つと試験などによって科学的に証明され、保健の用途や効果を表示できるとして消費者庁長官の許可を受けているものです。スポーツ選手においても、「カルシウム等の吸収を高める」「骨の健康維持に役立つ」「鉄を補給する」などと表示された特保商品は活用できます。

例えば、合宿や遠征などで普段と食事が変化し、栄養素の過不足が生じるときなどには利用できます。また食事がうまくとれず、カルシウムやビタミンC、鉄などの摂取量が足りないときにプラスしてもいいですし、日差しが強くなる時期にはビタミンC強化食品を購入しても良いでしょう。

機能性表示食品は届け出を出したもの

「機能性表示食品」は事業者の責任において、科学的な根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に、安全性と機能性の根拠に関する情報などを消費者庁長官に届け出たもので、許可を受けているものではありません。

商品パッケージに記載される表記も食品によって様々です。例えば、「最終製品を用いた臨床試験」により科学的根拠が示されている場合は「○○の機能があります」、「研究レビュー」により科学的根拠が示されている場合は「□□の機能があると報告されています」と表示されるのが一般的です。

パッケージに大きく書かれているからと言って鵜呑みにせず、それらの表示の意味を理解しておくことが大切です。その効果を期待するなら、何のために、どれくらいの効果を望むのか、今摂取することが適切なのかを理解した上で購入し、取り入れると良いでしょう。

今回は「冷やし焼きイモ」を紹介します。ホクホクの温かい焼きイモもおいしいですが、冷やすことで暑い時期でも食べやすくなり、補食にもおすすめです。保冷剤と一緒に持ち運びもできます。

管理栄養士・田澤梓