気温が下がってきて、秋を感じるようになりました。食事中にスープなどの温かい汁物を飲むと、ほっとしたり、体が温まったりしますね。温かいスープは安堵感の上昇、心拍数や満腹感の高まりと関係すると言われており、心拍数の上昇は主に「おいしい」と感じられる味覚刺激が関与しているそうです。

アスリートの食事の基本

アスリートの食事としても、汁物の摂取を推奨しています。タンパク質源となる肉や魚、大豆類と野菜、キノコ、海藻類を入れることで、主菜にも副菜にもなり、水分も摂れて、汁ごと飲めば、汁に溶けた水溶性の栄養素も補給することができます。寒くなる季節は特に、おすすめの料理です。

定番のコンソメやみそ味に飽きたら、同じ具材でもトマト缶やカレー粉、「和風だし+しょうゆ+酢」でさっぱりとした味にするなどアレンジしても良いですね。また、市販の1人前鍋の素を使ってゴマ豆乳、キムチ、白湯などにしてみると、好みの味を見つける機会になりますし、食経験の幅が広がります。

今回は「赤&青エンドウとひよこ豆のクリームスープ」を紹介します。タンパク質源の豆と野菜のスープで体を温め、風邪予防にも役立つスープです。

豆はゆでて売られているものを使用。タマネギ、ニンジン、パプリカも加え、牛乳を使っているので乳製品もとれます。食事の一品として、ちょっとおなかが空いたときの補食としてご利用ください。

参考文献:
・御堂直樹ら 摂取するスープの温度が温度感覚,体温および心拍数に及ぼす影響 日本食品科学工学会誌/59巻 (2012) 6号

管理栄養士・田澤梓