夏休み期間中、お昼ごはんの準備を選手自身にやってもらうのはどうでしょうか。年齢にもよりますが、「食べたい」と思うものを自分で考え、準備することで、食環境を自己管理できるようになっていきます。

お弁当にする場合、おにぎりと小さなおかずを詰めるだけでもいいですね。電子レンジで調理できるパスタやおかずもあります。

エネルギー源の糖質を確保

栄養面では、特にエネルギー源になる糖質の確保が重要です。糖質はご飯、パン、麺などに多く含まれていますが、気温が高いと「白飯がなかなか進まない」「温かいものは食べづらいし、食欲が湧かない」という声も聞こえてきます。

そんなときは、主食を麺類やフルーツグラノーラにしたり、果物、イモ類などをおかずに盛り込んだりすると、糖質を確保しやすくなります。パンも、フレンチトーストやジャムサンドにすると、パンだけで摂取するよりもエネルギーがアップします。

そのようなことも自分で食事を作ることで学んでいくので、少しずつチャレンジする機会を作っていきましょう。エネルギーが足りているかを確認するために、体重も定期的に計測しましょう。

食欲が落ちがちなときは補食で補給

気温が高く試合が多くなる時期は、緊張やいつもと違う環境で食欲が落ち、十分なエネルギーを確保できないこともあります。食べやすいものを補食としてこまめに補給しましょう。

補食はおにぎりだけでなく、どら焼き、ようかん、カステラ、団子などの和菓子を活用するといいでしょう。シャーベットアイスや、凍らした果物、缶詰フルーツなどもおすすめです。

今回は、豆腐、白玉粉、ホットケーキミックスを使った「もちもち豆腐の焼きドーナツ」を紹介します。揚げないドーナツで硬くなりにくく、補食にも最適です。

管理栄養士・田澤梓