前回のコラムで、水分とエネルギー補給のために「甘い飲み物もOK」とお伝えしました。補食や、食欲がないときに役立ちます。
食事で水分補給をするなら、思い付くのは汁物ですね。特にこれから寒くなって来る時期は、みそ汁やスープなどの汁物を取り入れていきたいですが、その際、食物繊維を多く含む食品を具として使用するのがおすすめです。
食物繊維には生活習慣病の予防やお通じの改善効果があります。食物繊維の多い食品は野菜や海藻などで、歯ごたえがしっかりとしているものが多くあります。
■食物繊維の多い食品(100gあたり)と食物繊維の量
ゆで大豆(ゆで)6.6g
モロヘイヤ(生)5.9g
ゴボウ(生)5.7g
オクラ(生)5.0g
玄米(炊いたもの)1.4g
ワカメ(乾燥1gあたり)0.3g
食物繊維の1日の摂取目標量は、12才~14才の男女で17g以上、15才~17才の男子で19g以上、同女子で18g以上となっていますが、健康メリットを考えた場合、少なくとも 「1日あたり25g」は摂取した方が良いと考えられています。
多くの食物繊維を摂取しようとすると、食品のかさが多くなり、他に必要なエネルギーや栄養素の摂取が十分にとれない場合があります。そこで、オクラなどのネバネバ食品を汁物の具として使用することで、水分補給しながら食物繊維もとることができるのです。
今回は、食物繊維の多い具を使った「オクラとワカメのみそ汁」を紹介します。オクラのとろみで汁が冷めにくいのも特徴で、気温が低くなってきた時期におすすめです。
参考文献:日本人の食事摂取基準(2025 年版)文部科学省