連日、ニュースで新型コロナウイルスによる感染症について報道されています。一方で、私の職場では、インフルエンザに罹ったとして予約キャンセルの電話が多くなってきました。皆さんの周囲はいかがですか?

インフルエンザや風邪の予防・対策は、学校、薬局、またはインターネットなど様々なところで目にすると思います。「バランスのとれた食事(栄養)」「正しい手洗い」「マスクの着用」などは理解していることでしょう。

ただし、「十分な休養」というアドバイスは見落とされがちで、休養、睡眠の重要性をないがしろにしている方はいないでしょうか。

睡眠不足は風邪をひきやすい

以前のコラム「睡眠時間とれないなら『短時間の昼寝』、質高めてパフォーマンスアップ」において、パフォーマンスや集中力保持に、睡眠が大切であることや、睡眠時間の確保が難しい場合のアドバイスを紹介しました。また、睡眠不足は風邪ひきやすさにも関係するということをアメリカの研究者が報告していたので、一部紹介します。

アメリカ人の健康な21~55歳の男女約150人を対象に14日間調査をしたところ、睡眠時間7時間未満の参加者は、睡眠時間8時間以上の参加者の約3倍、上気道(喉や鼻)の風邪にかかりやすいという結果になったとのこと。つまり、十分な睡眠は風邪予防につながることが分かると思います。

しかし、部活や塾などの習い事などで帰宅時間が遅い学生は、睡眠時間8時間を確保するのが難しいことも多いでしょう。それでも、「30分以上早く寝るように生活を見直す」「夜のゲームはだらだらやらず、時間を決めてやり、その分睡眠時間に回す」という心がけ1つで変化してくると思います。

風邪予防のために、少しでも睡眠時間が長く確保できるように、生活スタイルを見直してみませんか。このコラムを読んでいる方の多くは、トップアスリートを目指して毎日、激しい運動をしていると思います。運動量の少ない同学年以上に、十分な睡眠時間を確保することが大切です。

風邪やインフルエンザ対策にはもちろん、栄養素豊かな食事も大切です。3食だけでなく、おやつ(補食)も栄養素豊かなものにしたいものです。

今回紹介するのは、ビタミンACEが揃った小松菜を使った「小松菜米粉パンケーキ」です。パンケーキなので、おやつだけでなく、朝食のパン代わりとしても活用できます。

食事をする時間のない時は、果実やスムージー、干し芋などを用意するだけでも抗酸化力アップにつながります。予防のポイントを実践して、元気に冬を乗り切りましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子