新生活がスタートし、この春から1人暮らしと共に自炊をスタートした方も多いと思います。そんな方から「みりんもよくレシピに出てくるから、何となく買ってみたが、使い方が分からない」「アレルギーを悪化させないように白砂糖は控える。代替え食品としてみりんが使えると聞いたことがあるけれど、イマイチよく分からない」という声も聞きます。
ここで、料理初心者の皆さんに向けて、みりんの特性を簡単に説明しましょう。
●優しい甘味
砂糖よりも優しい甘味になります。砂糖はショ糖のみの甘さで、強い甘味を感じやすくなりますが、みりんはブドウ糖やオリゴ糖など複数の甘味成分があるため、とげがなくまろやかで上品な甘味になるのです。
●照りやつや
複数の糖類が食材の表面に膜を作り、照りとつやを出します。
●煮崩れ防止
アルコールが煮崩れの原因となるペクチンを溶けにくくし、煮崩れを防ぎます。
●豊かなコクとうま味
●消臭効果
熱が加わりアルコールが飛ぶときに、アルコールと一緒に魚や肉の臭みも飛びます。
いかがでしょうか。みりんは砂糖の代用品だけではなく、様々な効果があることが分かったことと思います。
本みりんはアルコールが原料
ただ、調味料売り場には「本みりん」と「みりん風調味料」があります。類似の調味料ですが、材料や製法が違うので成分が異なり、料理における効果も異なります。
本みりんは、蒸したもち米、米麹、焼酎もしくはアルコールを原料にし、時間をかけて糖化、熟成させていくので、上記に書いた効果が期待できます。一方で、みりん風調味料は水あめなどの糖類、米、米麹、うま味調味料、香料などを短時間で調合し作られ、アルコール度数は1%未満です。そのため、本みりんで料理する時と仕上がりに違いが出てきます。
みりんをこれから購入する場合は、原材料などの表記をよく確認してください。
今回は、本みりんを使った「レンコンコーンボール」を紹介します。レンコンは、ビタミンCや食物繊維が豊富。さらに肉を使用していないのに、肉団子かと錯覚してしまう食感です。
アレルギー特定原材料28品目不使用のため、アレルギーのある方もない方も、皆さん一緒にいただけます。作り置きとしても活用でき、お弁当の隙間を埋めるおかずとしてもおすすめです。
今年の春は、数多くの学生が経験したことのない長い春休みを経験していることと思います。食事も筋トレと同様に、パフォーマンスアップと健康増進に必要不可欠です。家にいる時間が長くなった分、筋トレの感覚で食事作りにも力を入れてみませんか。
※みりんは「酒類」に分類されるため、購入時にかかる消費税は10%です。