クリスマスまであと1週間。今年のクリスマスメニューはもう決まりましたか。
前回の「クリスマスツリー風スイートポテト」に続き、今回もおうちで簡単に作れるクリスマスメニューを紹介していきます。
グルテンは小麦の中のタンパク質の1つ
レシピを紹介する前に、小麦アレルギーの方やグルテンフリー食材を探している方が買い物する際に注意して欲しいことをお伝えします。
今では、グルテンフリー商品は手軽に手に入れられるようになりましたが、「グルテンフリー食品=小麦アレルギー対応食品」ではありません。「グルテンフリー対応食品≠小麦アレルギーの方でも大丈夫」ではありません。さらに、「ノングルテン米粉製品≠グルテンフリー米粉製品」でもありません。
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質です。また小麦には、タンパク質が複数あり、グルテンはその中の1つです。グルテンフリーは、小麦タンパク質の中のグルテンを除去していることを示します。
日本でのグルテンフリーの基準はない
「ノングルテン」とは、1g中に1㎍(マイクログラム=100万分の1グラム)以下の製品に表示が認められている日本独自の制度ですが、「グルテンフリー」については日本では基準を設けていません。欧米では、1kg中に20ppm(パーツ・パー・ミリオン=100万分のいくらかの割合)以下の製品に対し、グルテンフリーの表示が認められています。
小麦含有量が0.002%以下の割合であれば、欧米ではグルテンフリー表示が認められるという意味です。極微量ですので、小麦アレルギーの方でも摂取できる方もおり、小麦アレルギーの方が全員使用できないという意味ではありません。言い換えると、重度の小麦アレルギーの方にとっては、輸入のグルテンフリー食品を購入する際に十分注意する必要があるということです。
米粉製品の製造工場で小麦使用も
また、米粉を使用した食品の製造場所においても注意する必要があります。同じ工場内で小麦を扱っている場合は、粒子が舞っている可能性があり、小麦不使用だとしても微量の小麦が混入されることも考えられます。除去する範囲は人それぞれ異なります。小麦を除去している方に米粉製品を購入する時は、どこまで注意したら良いか事前に確認しましょう。
今回紹介するのは、電子レンジでもできる楽チンレシピ「クリスマスリース風ミートローフ」。タンパク質や鉄の強化のために豆腐を使っています。
リースの雰囲気を出すために、ブロッコリーを混ぜ込んでいます。今回のレシピでは使っていませんが、雪の雰囲気を出すために、アレルギー対応チーズや米粉ホワイトシチューを使用してもいいでしょう。チーズを使用する際は、リースに乗せてから電子レンジで加熱して下さい。
いくつになっても心が弾むクリスマス。今年は、慣れない日常をよく頑張って乗り越えてきました。クリスマスや年末には、目でも楽しめるご褒美メニューを用意して、心身共に労わって下さいね。
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