寒くなってきて朝起きるのが遅くなり、朝食を食べられなくなってきている選手が増えていますね。お母さんたちの会話でも「朝、子どもたちを起こしても、なかなか起きて来なくて困る」「朝ご飯の量が少なくなった」などが、よく聞こえてきます。確かに冬の朝は気温が低いため、布団から出るのに勇気がいります(笑)。

しかし、それで朝食の時間や量を削ってしまうのは、とてももったいないことです。朝食を食べないと、体の中は、エネルギー不足、体内時計がずれたまま、活動する準備ができないといった状態になります。

寝ている時もエネルギーを使っている

眠っている間も人間はエネルギーを使っているため、起きた時はエネルギー不足。そんな状態で学校に行っても、授業を受けるための集中力が続きませんし、体育の授業でも体力が持たず、へとへとになってしまいますね。

朝食は、1日をスタートさせるために必要な栄養素を補う欠かせないものです。ご飯やパンは脳のエネルギー源となるブドウ糖が多く含まれています。また、焼魚、納豆、卵焼きなどのタンパク質は体が活動するために体温を上昇させる働きをします。

糖質やタンパク質、脂質が、体の中でうまく使われるように助けてくれるビタミンやミネラルなどもしっかりと取りましょう。

野菜やタンパク質、糖質を組み合わせる

眠い、寒いという理由で朝食を食べない、量を減らしてしまっては、スポーツをするどころではありません。まずは、学校で勉強がしっかりできるよう体を準備していきましょう。

寒いときの朝食は、野菜やタンパク質のおかずが入った温かいスープやおみそ汁に、パンやおにぎりなどのエネルギー源となる糖質を組み合わせたものにすると、食べやすく、栄養バランスがとれます。

今回は「白菜と鶏肉のコトコトスープ」を紹介します。高タンパク質低脂質の鶏肉と、今が旬の白菜を使った中華スープです。

オイスターソースの香りが食欲をそそります。スープポットに入れて昼食に持って行くのもいいですね。また、ご飯や卵などを加えて、おじやにすることもできます。ぜひご活用ください。

管理栄養士・舘川美貴子