気温が高くなり、食材が傷みやすい季節です。毎日のお弁当メニューに頭を悩ませている保護者の皆さんは、夏の時期はさらに気を使うと思います。夏のお弁当に入れるには、傷みやすく注意が必要なおかずや控えた方が良い食材、詰め方のポイントについて紹介していきます。

(1)生野菜・サラダ

野菜は水分含有量が多く、生野菜は時間が経つと水分が出てくるので、傷みやすく食中毒になりやすくなります。赤、緑、黄色などの彩りも良くすき間埋めに重宝する野菜ですが、この時期は避けた方が無難です。特にレタス、切ったトマト、キャベツなどは気を付けましょう。

野菜を詰める場合、サラダなどの生野菜ではなく、炒め物などにして水分を飛ばしたり、焼いて加熱したりするのが良いでしょう。マヨネーズも傷みやすいので、ポテトサラダにも使わない方がいいですね。

(2)果物

生の果物もやはり水分が出やすい食材です。特にカットフルーツは水分も出ますし、糖も多いため、菌が増殖しやすいので控えましょう。ドライフルーツやゼリーなどに変更すると良いでしょう。

またゼリーなども詰める際はおかずやご飯と同じ弁当箱に入れるのではなく、専用の容器に入れ、保冷剤でしっかりと冷やして持ち運びましょう。保管する場所もあれば冷蔵庫、もしくは涼しい場所を意識しましょう。

(3)混ぜご飯や丼

具や調味料で味付けをしたご飯や親子丼、牛丼など汁気のある具をのせた丼も水分が多く、腐りやすくなるので避けた方が良いでしょう。丼ものをお弁当にする場合は、ご飯と上にのせる具は別に用意して、食べる時にのせる形にしましょう。麺類も同様です。麺、汁、具を別々に持って行き、食べる直前に混ぜましょう。

また、ご飯の上に焼魚や炒め物などおかずをのせているお弁当も傷みやすくなるので、バランやお弁当カップなどで仕切って盛り付けましょう。

今回のレシピはお弁当の彩りの1つになる「パプリカのきんぴら」です。パプリカにはビタミンCが多く、抗酸化作用が期待できるので、日差しの強い時は積極的に摂りたい食材です。お弁当に入れるときは、しっかりと水けをきり、熱を取ってから詰めてください。

管理栄養士・舘川美貴子