<築地紀文店(下)>
練り製品専門の紀文が独自で行った「もっとも主婦が作った鍋料理」のアンケート調査では、「おでん」が17年連続1位をキープし、不動の人気を誇っています。
普段、おでんを作る時は具材を鍋に放り込むだけの私。主婦として、家庭で美味しく作るためのコツを伊藤店長に紹介してもらいました。
<おでんを上手に作るポイント>
■調理時間は45分
味のしみ込みにくい大根やコンニャク、ちくわぶなどから先に入れ、弱火でコトコト。具材を切る+煮込む+出来上がりまで45分で仕上げることが目安です。練り製品は煮込み過ぎるとうま味がすべて溶け出してしまうので、煮込みすぎず、はんぺんは食べる直前に入れてください。
なるほど、素材を入れるタイミングに気を付けるだけで、美味しく仕上がるんですね。
そんな冬の食卓に欠かせないおでんを、アスリートが上手に賢く食べるコツはどういったところにあるのでしょう? 管理栄養士の今井久美さんにも3つのポイントを聞きました。
■だしは薄味
昆布から出るうま味成分と、練り製品などから出る魚肉のうま味との相乗効果で、濃く、強く感じるダシができます。練り製品自体に食塩が含まれているので、市販のスープなどを使うと、食塩が多くなる可能性があるので、味付けは薄味にし、カラシなどの辛み成分を利用して味のアクセントをつけましょう。
■食材
おでんは好きな物を好きなだけ入れる鍋料理ですが、アスリートに摂って欲しい食材は昆布、大根、ジャガイモなどの芋類です。不足しがちな野菜や食物繊維が摂れる上、練り製品とともにカリウムが多い野菜類を一緒に食べることで、ナトリウムとのバランスも取れ、食塩過剰になりにくくなります。
■エネルギーオフ
練り製品などの揚げ物の油分が気になる時は、サッと湯通しして油抜きしたり、スープの飲み過ぎに注意したりすることで、エネルギーや食塩を抑えることもできます。
栄養価を高めるには、不足しがちなタンパク質や野菜を意識した食材を選んで一緒に煮込み、具だくさんのおでんを作るのもおすすめだそうです。味付けも和風にこだわらず、洋風もOK。今回はひとひねりした「おでん風ポトフ」を紹介してもらいます。
アレンジおでんは、定番の練り製品に加え、日持ちのする根菜や、買い置きした食材を使ってできるので、とても簡単です。帰宅が遅くなる日や、子供がお腹を空かせて帰ってきた時でもすぐに作れそうです。
下準備をしておけば、夜に温めるだけ。翌朝の具だくさんスープとしてもリメイクできます。ローリエ、タイム、ローズマリー、パセリ、セロリなどのハーブや、コショウ、粒マスタードといった香辛料を使うと、香りと風味が一層良くなり、いつもと違った鍋物になります。早速、私も作ってみたくなりました。みなさんも、ぜひお試し下さい。
住所:東京都中央区築地4丁目13-18
電話:03-3541-3321
営業時間:平日:7:00~15:00 日、祝、休市日:8:00~15:00
休業日:年中無休(年始を除く)
HP:http://tsukiji.or.jp/search/shoplist/cat-c/cat-6/224.html