<シラス:しらす家>
今回は、シラス干しやちりめんじゃこなど、小魚を専門に扱う「しらす家」に伺いました。
魚は嫌いでも、シラスなら食べられる…という人も多いのではないでしょうか。あえ物や炒め物をはじめ、ご飯やパン、パスタの具などに使えます。一年中安価に手に入り、さらにカルシウムが豊富なので、主婦の強い味方です。
今さら聞けないシラスの雑学について、しらす家の山口寛純店主に聞きました。
シラスのアレコレ
■シラス干し、ちりめんじゃこ…その違いとは?
・・・一般的にシラスと呼ばれているものは、主にカタクチイワシの稚魚のことです。加工段階で名称が変わります。水揚げし、さっとゆでたものを「釜ゆでシラス」、それを軽く天日干しして水気をきったものを「シラス干し」。さらに乾燥させ水分をとばしたものを「ちりめんじゃこ」と言います。とくに旬といったものはなく、主に太平洋側で捕れるシラスは、水揚げされる産地によって味や食感、好みが多少違います。
■おなかの赤いのは?
・・・きれいな白が特徴のシラスですが、たまにおなかが赤いものがあります。食べているエサの違いで、エビやカニなど体が赤いプランクトンを多く食べているからです。
■以前は小さなタコやエビが混ざっていました
…子どもの頃、シラスに混ざっている小さなタコやエビを見つけるのが楽しかった人は多いかもしれません。最近は見かけなくなりました。今は混ざり物が少ないシラスが求められ、きれいに取り除いてから出荷するところがほとんどです。数十年前よりはるかに純度が増していると思います。
■保存方法は?
…シラスは鮮度が落ちやすく、すぐに味が変わってしまいます。スーパーで買ったものをおいしく食べるためには、2~3日で食べきるのが一番。また、買った後にすぐに冷凍し、使う分だけ解凍すれば、おいしく食べられます。
シラスはアスリート向け
さらに、この食材はアスリートにとっても必要な栄養素がつまっています。管理栄養士の今井久美さんに聞きました。
「シラス干しやちりめんじゃこなどは水分量が異なるだけで、栄養成分に大差はありません。シラスにタンパク質やカルシウム、ビタミンDが多く含まれることは知られていますが、カリウムやマグネシウム、リン、亜鉛などのミネラルやビタミンB12も豊富です。骨の材料になるミネラルが多く、ビタミンDによりカルシウムの吸収を高めます。アスリートにはぜひ食べてもらいたい食材です。
塩分が多いことを気にする人もいるかもしれませんが、最近はかなり薄味になっています。食材の塩味を利用して、その分味付けを薄くすれば、塩分の過剰摂取の心配もなくなります」。
そんな栄養たっぷりなシラスを使った、アスレシピの人気レシピを紹介します。
忙しい朝にはシラスで簡単&栄養たっぷり
お弁当にもシラスが大活躍
住所:東京都中央区築地4丁目13-14
電話:03-3541-6423
営業時間:8:00~15:00
休業日:日曜、祝日
HP:http://tsukiji.or.jp/search/shoplist/cat-a/cat-3/450.html