<ドライフルーツ:いなば屋>
近年、アスリートの補食や、美容・健康食としても人気のドライフルーツ。その人気の秘密や魅力に迫るべく、30種類以上のドライフルーツを扱う「いなば屋」の店主・戸井誠さんに話を聞きました。
「保存性」「軽量」「栄養価」3拍子そろった究極の保存食
「ドライフルーツは究極の保存食だと思います」と戸井さん。「登山には、ドライフルーツがよく携帯されるようです。登山食は、いろいろな条件をクリアする必要があります。保存性があり、軽量でかさばらないこと(持ち運びがラク)、調理要らず、なおかつしっかりと栄養が補給できる。これをドライフルーツはすべて満たしているのです。中でも、有名な登山家は、ドライバナナを携帯し、重要な栄養源にしているようです」。
ドライバナナと聞いて、まず頭に浮かんだのがバナナチップス。ですが、戸井さんは「違います。砂糖なども入っていないですし、油で揚げたりもしておらず、バナナ1本を丸ごと乾燥させたものです」とコレを見せてくださいました。
ドライフルーツの製法・種類
最近はドライフルーツ人気で、さまざまな製法でフルーツが楽しめるようになったようです。
「ドライフルーツとは、その名の通り、フルーツを乾燥させたものです。天日や機械などで乾燥させる以外に、砂糖に漬けて水を抜いたり、油で揚げたり、フリーズドライなどの製法があります。ドライフルーツというと西洋のイメージが強く、確かに輸入ものが増えて手軽にいろいろな種類が手に入るようになりました。ただ、干し柿や梅干し、干し芋など、昔から日本で重宝されてきたものも、このジャンルに入ります」と戸井さん。
幅広く活用できる
「ドライフルーツはそのまま食べてももちろんおいしいですが、料理やデザートにも活用できます。例えば、ドライサンザシを豚肉と煮込むと、驚くほど肉が柔らかく仕上がりますし、ヨーグルトやアイスクリームと一緒に食べたり、ケーキやクッキーなどのお菓子作りにも活用できる便利な食材です。でもアスリートであるならば、なるべく砂糖や他の原材料が加味されていないものをチェックして選んでみるといいですね」と選び方のポイントも教えてくださいました。
「保存性」「軽量」「栄養価」…これらのメリットを聞くと、登山家だけでなく、アスリートにも人気の理由が分かりますね。次回はドライフルーツの栄養について迫ります。
<おすすめレシピ>
住所:東京都中央区築地4丁目10-11
電話:03-3541-8646
営業時間:4:00~13:00
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