新しくママ特派員に加わった永田綾子さん(東京都三鷹市)が、「時短・簡単メニュー」を紹介していきます。
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スポーツキッズのママは、土日も本当に忙しいですよね。試合の付き添いなどから帰って来て、「正直もう何もしたくない」と思うこともありますが、やはり子どもたちにはしっかり栄養をとってほしいもの。
私はいつも、「楽に、でも栄養はしっかり」というテーマで、日々の献立やレシピを考えています。
このコーナーでは、家族が喜んで食べてくれた時短・簡単メニューをお伝えします。
短時間で栄養バランスの良い食事作りを理想とする中で、常備菜を作り置くことも、負担を軽くする手段のひとつですが、それを作るのに時間がかかってしまうこともあります。
そこで私は、洗うだけ、切るだけ、漬けるだけの「常備食材」を数種類そろえています。使い回しの効く「肉みそ」も常備しています。
ラインナップは以下の通り。
●シソ…2袋を買い、半量は水で湿らせたキッチンペーパーに包み、冷蔵庫でストック。残りは醤油に浸しておく(味付けしたシソは、おにぎりのノリの代わりに巻いても美味しいですよ。また、残った醤油にはシソの香りがうつり、和え物やお肉によく合います)。
●味付けゆで卵…めんつゆにゆで卵を漬けて、味付け卵にしておく。
●ミニトマト…食べるたびにヘタを取るのが面倒なので、1パックすべて洗ってヘタを取っておき、冷蔵庫でストックしておく。
●サニーレタスなどの葉野菜…一度に洗い冷蔵庫で保存。食べる分を都度ちぎる。また、水菜などは洗って切っておき、冷蔵庫で保存しておく。
●肉みそ…豚ひき肉(200g)、長ネギ(みじん切り1本分)、白ゴマ(適量)、赤みそ(大さじ1/2)、鶏ガラの素(小さじ1)、醤油(大さじ2)、みりん(大さじ2)、酒(大さじ2)、砂糖(大さじ1)を、塩・コショウ(少々)で炒める。赤みそがあればコクが出ますがなければ抜いても美味しいです。
葉野菜は3日ほどを目安としています。レタス類などは、ちぎって保存しておくと、翌日には赤くなってる部分がありますが、食べる都度ちぎるようにしておくと持ちます。肉みそも冷蔵保存し3日以内には使いきるようにしています。シソは5日くらいは持ちます。
これらに、豆腐やキュウリなどを足せば、10分もかからずに2品は作ることができます。
今回は、肉みそと味付け卵、野菜を利用して作った「麻婆豆腐」と「ゴロゴロサラダ」を紹介します。
卵、豆腐、豚肉でタンパク質を、その吸収を高めてくれるビタミンCをサラダで補います。
豚肉に多いビタミンB1は糖質の代謝を促し、疲労回復に効果があります。食欲の落ちている時はご飯にかけて麻婆丼にすると、食べやすくなると思います。
キュウリに含まれる酵素はビタミンCを破壊するので、それを防ぐためにお酢を、シソには疲労回復、精神安定の効能があるので、サラダにプラスしています。
疲れていて作るのが辛い時、ハードな練習や試合から疲れて帰ってきたお子さんにもすぐに食べさせられ、疲労回復効果も期待できる一石二鳥メニューです。
<麻婆豆腐とゴロゴロサラダ>
■調理時間:8分
■材料:4人分
肉みそ(常備)…100g
水…1カップ+1/2
水菜、レタス…水菜は適量、レタス2枚分
キュウリ(乱切り)…2本
ミニトマト……8個
味付け卵(常備)…2個
シソ…適量
和風ドレッシング…適量
酢…小さじ1
豆腐…2丁
■作り方(同時に2品作る手順です)
①肉みそをフライパンに入れ、水を足し弱火にかける。
②その間に、お皿に水菜とレタスを入れ、そこに乱切りにしたキュウリ、ミニトマトをいれる。
③味付け卵を手で崩して乗せ、シソをちぎって散らし、和風ドレッシングと酢を少しかける。
④①に、切った豆腐を入れ一煮立ちさせる。味を見て薄かったら醤油を足す。水溶き片栗粉(分量外)でとろみをつけ、 最後にゴマ油(分量外)をひと回しする。
※食べる時に辛味が欲しい時はラー油を足してください。
・調理師、スポーツフードアドバイザーの資格を保有。
・スポーツを頑張っている子どもを持つお母さんのために、セミナーなどを開催できるように勉強中。テニスを頑張る長男(小学5年)、サッカーを頑張る次男(小学3年)と三男(年少)のママ。