新しくママ特派員のメンバーに加わった吉田玲子さん(神奈川県横浜市)。グルテンフリーに特化したレシピや献立を紹介していきます。
大好きなパンが友人にとっては不健康な食べ物?
私は、公園で会うママ友達にパン作りを習ったのがきっかけで、それ以来ずっと、子育てをしながら毎日パンを焼く日々を送っています。
下の子が小学生に上がったのと同時に講師の資格を取り、自宅でパン教室を主催しました。その後、2008年から約6年間、夫の転勤で渡米。生活環境が変わっても大好きなパン作りを欠かすことはなく、“パン友達”も増えて、近所のママたちとパンやお菓子を焼いて楽しんでおりました。
そんな中、「セリアック病」というグルテンアレルギーを持った知人と出会いました。
彼はグルテンアレルギーのため、小麦製品を含む食品は一切食べられなかったのです。「今まで焼いていたものが不健康な食べ物なの?」「彼にもグルテンフリーのパンを食べさせてあげたい!」と、グルテンフリーのことや病気のことを勉強し始めました。
主食が小麦の欧米では一般的な「グルテンフリー」という言葉ですが、日本でも最近はよく聞くようになってきました。食や健康に対して興味がある方にとっては、おなじみかもしれませんが、簡単に説明しましょう。
グルテンは小麦などに含まれているタンパク質の一種で、パンやうどん、パスタ、シリアルなどに含まれます。グルテンフリーとは、「グルテン」を使わない食事のこと。主に「セリアック病」など、グルテンによってアレルギー症状が出る人に有効的で、グルテンフリーの食材としては、米粉、アーモンドフラワー、タピオカ粉、コーンミール、そば粉、オート粉などが挙げられます。
いつものメニューから小麦粉を除くだけ
セリアック病の方は小麦を使っていない醤油や調味料が必要になりますが、作るポイントは簡単。特別なものを作るのではなく、いつものメニューから小麦粉を除いて作ることです。アスリートの中にも、アレルギーや何らかの理由で「グルテンフリー」の生活をしている人がいますが、次回からは、気軽に作れるアスリート向けの家庭料理や、パンやお菓子などを紹介します。
・米粉マイスター協会 米粉マイスター、日本グルテンフリーアドバイザー協会 グルテンフリーアドバイザー。
・お菓子メーカーやカフェのグルテンフリーメニューをコンサルティング。
・女子フィールドホッケー部に所属する大学2年生の長女、スキー部に所属する大学1年生の次女、柔道部に所属する高校2年生男子のママ。グルテンフリーの食事で子どもたちをサポート中。