食事は重要といいますが、1日だけ頑張っても改善するわけではありません。自分の身体は、自分が食べたものでできているので、私は「まごわやさしい」食材を取り入れて、バランスよく簡単に栄養が摂れるよう心がけています。
「まごわやさしい」とは?
この言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、あらためて説明します。
「まごわやさしい」とは、身体に必要な栄養をバランスよくとれる食材の最初の文字を並べたもの。いずれも昔ながらの食材です。これらを取り入れることで、必要な栄養素が自然にそろいます。子どもでも簡単に覚えることができるので、「何が入っている?」などと会話をしながら食べることで食への興味がわき、コミュニケーションにもなります。
【ま】…大豆、小豆、納豆などの豆類。タンパク質、マグネシウムの摂取に。
【ご】…ゴマ、ナッツ、クルミなどの種実類。不飽和脂肪酸、ビタミンEの摂取に。
【わ】…ワカメ、昆布、海苔などの海藻類。食物繊維、ミネラルの摂取に。
【や】…野菜、根菜。ベータカロテン、ビタミン類の摂取に。
【さ】…魚や貝類。タンパク質、オメガ3脂肪酸、亜鉛の摂取に。
【し】…シイタケ、シメジなどのキノコ類。ビタミンD、多糖類、食物繊維の摂取に。
【い】…ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類。食物繊維、炭水化物、ビタミンCの摂取に。
私がこれらの食材を取り入れるようになってから、心も身体も元気になったと感じています。風邪をひきにくくなり、花粉症も改善していくことができました。
単品料理でも栄養バランスよく
現代の食事は、「おかあさんやすめ」や「ははきとく」と言われています。
<おかあさんやすめ>
お:オムライス
か:カレーライス
あ:アイスクリーム
さん:サンドイッチ
や:焼きそば
す:スパゲティ
め:目玉焼き、麺類
<ははきとく>
は:ハンバーグ
は:ハムエッグ
き:餃子
と:トースト
く:クリームシチュー
どれも子どもが好きなメニューばかりですが、これらのメニューはやわらかくて脂質が多く、野菜やビタミン、ミネラルが少ないという問題点があります。
例えば「オムライス」のご飯に細かくした魚や野菜、キノコを入れ、つけ合わせのスープにワカメを加えたり、「ハンバーグ」の中に豆腐やおからを混ぜたりなど、「まごわやさしい」食材を取り入れれば、子どもが好きな単品料理でも栄養をしっかりとることができます。
1回の食事や1日でとれなくても、次の日に意識すれば大丈夫。みなさんも楽しんで「まごわやさしい」を取り入れてみてください。
・スポーツ栄養コンディショニングアドバイザー、調理師。
・アスリートやスポーツをする子供の栄養相談、クラブや学校の講義、料理教室など活動。
・学生時代はサッカー部に所属していた男子のママ。