7月24日は「スポーツアロマの日」。スポーツをする競技者、愛好家のケガ予防や、スポーツケアの大切さを周知させることを目的として制定されたようですが、今回は、アロマオイルを使った自宅でできる簡単ケアを、アロマセラピストの柴田桂さんに紹介してもらいます。食卓だけでなく、親子のコミュニケーションに一役買うかもしれません。

アロマ

アロマオイルとは?

 アロマオイルは芳香を放つ揮発性の液体で、花、葉、茎、樹木、樹脂、根、種子などから蒸留されます。エッセンシャルオイル(精油)ともいいます。高度に濃縮されるため、1滴作り出すのに1株以上の植物を必要とすることも珍しくありません。

効用は?

 アロマオイルを嗅いだり、体に塗ったりすることで、リラックス、リフレッシュなど感情のバランスを整えたり、筋肉疲労の回復が早まったりすると考えられています。結果的に、ケガの予防やパフォーマンスの向上が期待できます。

 それでは、シーンにあわせたアロマオイルと使い方を紹介します。

運動前、試合前には

 「ローズマリー」「ペパーミント」は血流を良くして活性化させ、「レモングラス」は、主にリンパ液の流れを良くするといわれています。足や腕、背中などに塗ると良いでしょう。集中力も高めるので、試合前などに、ティッシュペーパーやハンカチに垂らして、香りを嗅ぐと良いかもしれません。

 緊張している場合は、不安や緊張を抑え、精神を落ち着かせてくれる「ラベンダー」や「オレンジ」「ローマンカモミール」を、気持ちを前向きにしてくれる「ベルガモット」などを嗅ぐのも良いでしょう。

運動後や筋肉の疲労時には

 炎症を抑えると言われる「ウィンターグリーン」や「バーチ」、毛細血管などを強化するとされる「サイプレス」や、痛みを和らげるとされる「ペパーミント」「バジル」、筋肉を和らげる「マージョラム」、炎症を抑えるとされる「クローブ」「ジャーマンカモミール」「ラベンダー」などがおすすめです。これらのオイルを肌に塗ってマッサージするなどしましょう。マッサージをする際は、「キャリアオイル」と呼ばれるセサミオイルやスイートアーモンドオイル、ホホバオイルなどに混ぜて行います。キャリアオイル大さじ1杯に対し、アロマオイル3~4滴程度が目安です。

食事後には

 食事の後に運動する場合、消化を助けてくれる「ペパーミント」をお腹に塗布するのもおすすめです。すっきりした香りで、気分のリフレッシュになります。

 高校生の子どもを持つ私の友人は、部活を頑張る息子のために、足のアロママッサージをすることがあるそうです。お互いゆっくり話をする機会もなくなったそうですが、それが親子のコミュニケーションになっているそうです。普段、仕事に、家事に忙しいお母さんの癒しにもつながるでしょう。

柴田桂

La-mahina代表。栄養士、ビューティーフィトセラピスト
アロマ・リンパセラピスト協会認定セラピスト、リメディアルセラピー協会認定リメディアルセラピスト。日本栄養睡眠改善協会認定栄養睡眠改善リーダー 。
セラピストとして活動。サロンプロデュース、フィトテラピースクール講師、インストラクター、化粧品会社のマッサージ監修など。「健康で美しく」をモットーに、内側からのケア(食事)と、整体・リンパマッサージ・経絡マッサージなどの施術など、両方からホリスティックなサポートを行なっている