アスレシピのサポーター、河村智子さん(東京都)が夏バテに効果の高い薬膳の食材を紹介します。
古代中国の健康法
夏も終わりに近づき、疲れや夏バテに悩まされている方も多いのではないでしょうか。私は薬膳に興味があり、勉強をしていますが、薬膳の中にも夏バテに効果の高い食材がたくさんあります。その多くが簡単に手に入る食材なので、みなさんも毎日のレシピに活用してみてください。
薬膳とは古代中国に端を発する健康法です。体調を整えて病気を防ぐために、食べ物が持つ力を利用するという考え方やレシピのことです。
薬膳と聞くと、特殊な材料を使った中国料理というイメージが強いかもしれませんが、そんなことはありません。和食、洋食、中華、イタリアンなど、すべての料理に応用できます。また、私たちが普段食べている身近な食材を利用できるので、気軽に取り入れることができます。
スーパーでよく見るあの食材も…
普段、みなさんの周りにある食材にも、「これが薬膳?」と思うものがたくさんあります。この時期、スーパーで気軽に購入でき、夏バテに効果の高い食材と主な効能は以下の通りです。
●キュウリ…体の熱を冷まし、水分代謝を活発にする
●枝豆…胃腸虚弱、便秘、高血圧
●ミョウガ…余分な熱を取る、血行改善、解毒作用
●豆腐…目の充血、口の渇き、熱を取る
●ピーマン…動脈硬化予防、食欲促進、精神安定
●イカ…婦人科系のトラブル、疲労回復、老化予防
体質、体調、季節で選ぶ
薬膳は、「これさえ食べていれば大丈夫」というものではありません。例えば、熱を冷ます食材を食べ過ぎてしまうと、お腹を冷やす原因にもなります。体質や体調、症状、季節などに合わせた食材選びをしましょう。
余談ですが、「薬膳料理」という表現は厳密に言うと間違いです。「膳」の文字に「料理」の意味が含まれるため、「薬膳」で料理の意味も含みます。
アスレシピにある、この季節におすすめのレシピをピックアップしました。あくまで自分の体調と向き合いながら食材を選び、バランスよく取り入れられたらいいですね。