<ママ特派員・サポーターから>
ママ特派員の柴田文子さんは、アルペンスキーを頑張る2人のお子さんをサポートしています。自身の食生活改善がきっかけで、お子さんの食事を見直すように。まず最初に取り組んだのが、おやつに食べていたスナック菓子からの脱却でした。
習慣の恐ろしさ実感
我が家の子どもたちがアルペンスキーを始めたのは今から3年前、娘が小学4年、息子が小学2年の時でした。当時はまだ「アスリート」としての意識は全くなく、お昼ご飯はスキー場でラーメンやカレーライス、肉まん、あんまんなど、好きなものを食べていました。
その頃の「おやつ」と言えば、市販のスナック菓子が中心。近くに住む私の両親が、ほぼ毎週のようにかわいい孫のため、食べきれないほどのお菓子を抱えて訪ねてきました。
1年目のシーズンが終わる頃、私自身に食生活を見直すきっかけがありました。その中で注目したのが間食です。とくにお腹がすいているわけではないのに、長年の習慣で間食をしていました。そのことに気づいた時、「習慣とは恐ろしい」と実感しました。
楽しんで量減らす工夫
自分の食事について勉強を重ねていくと、子どもたちのことが心配になってきました。ついにある日、子どもたちに提案したのです。
「今日からお菓子を食べるのはやめよう!」
もちろん、すぐに「わかったよ」などと言うはずがありません。そこで私は、なぜ食事をするのか、なぜおやつをやめるのか、その理由を伝えました。子どもには難しいであろう血糖値の話から、今の食生活を続けると自分の体にどのような影響があるのかなどです。
娘は何でもすぐに受け入れるタイプですが、お菓子が大好きな息子は苦戦が予想されました。下の子ということで、甘やかして育てていたこともあります。野菜が嫌い。好きなものしか食べない。がまんができない……。
そんな息子を中心に、好物をいきなりゼロにするのは難しいと考え、まずは「1日にお菓子は1袋」と決め、家族4人で分けて食べることにしました。始めてみると、意外にも子どもたちは楽しみながら取り組んでくれました。その間も、強くなるためには何をどのように、どのタイミングで食べればよいかなどの話を続けたことがよかったのかもしれません。
いつしか自分で成分チェックするように
そうして家からお菓子がなくなる頃には、息子は自分で成分表を見て「これには砂糖がたくさん入っている」などと確認するようになったのです。正直、ここまで息子が変わるとは思っていませんでした。アスリートとして、強くなりたいという気持ちも芽生えてきたようです。
今でも好き嫌いはありますが、現在は補食としてナッツ類やチーズなどを摂るようになり、食に関する意識は高くなったと思います。そして今年はシーズン4年目に突入。いずれは自分自身で食べるものやタイミングを考えられるように、親としてのサポートを続けていきたいと思います。
【ママ特派員・北海道在住・柴田文子】