<ママ特派員・サポーターから>
ママ特派員の熊岡真理さんは、サッカーを頑張っていた息子さんが突然、原因不明の体調不良になったことをきっかけに、スポーツ栄養を勉強し始めたそうです。発症から克服するまでを、2回に分けて紹介します。
突然の不調、原因は鉄不足?
現在大学2年生になる長男は、幼稚園からサッカーを始め、中学のときは町のクラブチーム、高校からは部活でサッカーを続けていました。
成長期真っただ中の中学2年生のときの話です。
食事はバランスを考え、肉、野菜、ご飯をとにかくお腹いっぱい食べさせていました。小学生の頃は小食で、身長は高くても細身でした。しかし、ジュニアユース世代になってからは食べる量がぐんと増え、体もがっちりしてきました。
ところがある時から、練習や試合中に気分が悪くなったり、帰りにコーチに自宅まで送ってもらうことが続くようになりました。
最初は脱水症状かと思い、水分補給に気を付けるよう話しましたが、改善は見られません。時には吐き気が止まらなくなったり、頭が割れるように痛くなったりすることもありました。
心配になり脳外科を受診しましたが、結果は「異常なし」。ではこの体調不良は何が原因なのだろう? 今度はかかりつけの医師に相談しました。
血液検査を行うと「鉄不足」を指摘されました。一般的な数値としては不足していないが、アスリートとしては足りないのではないかとのこと。そして食事の見直しを勧められました。
当時はまだ、スポーツをする子どもの食事に関する情報は少なく、お腹いっぱい食べさせておけば大丈夫だと考えていました。
運良くチームメイトのお母さんにスポーツ栄養を勉強している管理栄養士がおり、相談に乗ってもらうことができました。また、私自身もスポーツ栄養に興味を持ち、インターネットで調べたり、書店に足を運んだりと勉強を重ねました。
勉強をすればするほど、知らなかったことばかり。これはスポーツを頑張る成長期の子どもたちに大事なことで、知らないでは済まされないと強く思いました。
息子にも聞いてみました。
サッカー続けたい?
調子悪いままでいい?
本人からは「体調よくなりたい。強くなりたい。サッカー続けたい」という答えが返ってきました。
だったら母さんも頑張るから、自分でも努力して一緒に克服しよう。
私と息子の食事改善が始まりました。
【ママ特派員=福岡県在住・熊岡真理】