<ママ特派員・サポーターから>
小学4年生からセーリングを始め、セーリングを続けるためにヨット部がある中高一貫校に入学、全国中学校ヨット選手権大会でも入賞経験のある娘が「救急車で搬送された」と連絡を受けたのは、10月最終日の朝のことでした。
救急の先生の診断は「左膝蓋脱臼及び骨折」で、全治3か月でした。事故が起きた瞬間は膝が真横を向き、膝から下はあらぬ方向を向いていたそうです。娘は「もうヨットには乗れないんじゃないか」と思ったといいます。
その日から慣れない松葉杖の生活が始まりました。
子どもがケガをしてスポーツができないとき、親ができること。それは食のサポートしかありません。動けない間に無駄な脂肪をつけず、1日でも早く回復できる食事。「骨復活レシピ」と称して、ヨットに乗れるまでのスペシャルメニューが始まりました。
気を付けたのは次の点です。
・カルシウムとビタミンDをバランスよく摂る
・カルシウムの吸収を妨げると言われるリン酸塩の摂取を控える
・コラーゲンを多く摂る
・運動をしない分のカロリーは控える
小魚、キノコ、ナッツ類を意識して摂るようにし、肉は骨付き、魚は骨まで食べられる缶詰を多く使いました。またサラダにも、じゃこやナッツのトッピングを多用しました。
まだ寒い時期ではありませんでしたが、骨付きぶつ切りの鶏肉でだしを取った鳥鍋もよく作りました。軟骨のから揚げやイワシの丸干しなども、いつもより頻度を上げて出していました。
また、カロリーオーバーにならないように揚げ物は極力控え、春雨やたっぷりの野菜で満腹感が得られるようにしました。フルーツも普段より多めに摂りました。
そのおかげか、もしくはこれまでの食生活の成果なのか(主治医の先生談)、1カ月後にはレスキュー艇に乗る許可が下り、年内には部活復帰の許可もいただくことができました。
幸いなことに中学の大会は終わった後で、高校生の大会にはエントリーできないという時期。今は休んだ分を取り戻すべく、部活に励んでいます。
日頃の食習慣が体を支えているのだということを、娘のケガを通して痛感したシーズンでした。今後は、脱臼しやすい膝を支える内転筋を鍛えるトレーニングと、筋肉を増やす食生活を実践していきたいと思っています。
【ママ特派員=千葉県在住・佐藤ともこ】