<ママ特派員・サポーターから>
東京・恵比寿で7日に開催したスポーツ栄養講座「熱中症予防・水分補給講座」を、アスレシピ認定アンバサダーの大瀧朋子さんが受講し、体験レポートを寄せてくれました。
今回私は、管理栄養士の田澤梓さんに「熱中症予防と水分補給法」についてのお話をうかがいました。
近年の記録的な猛暑では、野球やラグビーなどの屋外競技だけでなく、どの競技でも、また日常生活においても、熱中症になる危険性があります。スポーツに励む子どもたちにとって、熱中症はパフォーマンス向上の妨げになるだけではなく、意識障害などを起こす恐れもあり、選手や保護者、指導者らも正しい知識を持って予防をすることが大事だと実感しました。
モニタリングで自己防衛
熱中症予防には、体調や練習内容、環境温度(WBGT)、尿の色や量、食事量、食事の時間帯などを記録することが大切だそうです。練習前後に体重を測定し、水分量がどれくらい減少したかなどをモニタリングすることで、必要な水分補給量を把握することができるとのこと。体重の2%の水分が失われると、脱水症状が現れます。モニタリングにより選手自身が自分のコンディションを把握し、水分補給を心がけることができれば、ある程度熱中症は避けられるのではないかと思いました。
水分補給のタイミングとドリンクの質
タイミングとして、渇きを感じてからの給水では遅いとされています。また、水分だけでなく、汗で失われる塩分や吸収を高める効果のある糖質の両方をこまめに摂ることが望ましいそうです。その点で、水やお茶に比べ、スポーツドリンクは塩分と糖質がちょうどよく含まれており、効果的な水分補給ができることがわかりました。
注意したいことはスポーツドリンクは薄めないということ。氷などで薄まると効果はなくなってしまうそうです。我が家ではサーモスの真空断熱スポーツボトル2Lに1L用のスポーツドリンクパウダーと氷を入れていたため、きちんとした効果を得られていなかったことがわかりとても反省しました。
水しか補給できない場合には、タブレットや塩あめを持たせる対処法や、体内に浸透しやすく冷却効果の高い「アイススラリー」をいう製品があることも初めて知りました。
手作りスポーツドリンクはさわやかな味わい
セミナーでは、自宅で簡単に手作りできるスポーツドリンクのデモンストレーションや試飲もありました。
甘みのあるさわやかな味で、砂糖をはちみつに替えたり、容器の消毒などに注意をすれば前日に作り置きもできるそう。さっそく、自宅でも作ってみました。通常利用しているものと比べてさほどの違和感もなく、子どもたちにも好評でした。
水筒などでおなじみのサーモスのコーナーでは、運動時に適した水分温度やボトルの洗浄器などが紹介され、こちらも大変参考になりました。
セミナーを受講し、大事なのは「予防」すること。体重や尿などのモニタリングをして適切な水分補給量を知り、水分と同時に発汗で失われる塩分と吸収を高める糖質も摂って正しく水分補給することが熱中症予防に効果的だとわかりました。学んだことを生かし、今年も厳しい夏を乗り切っていきたいと思います。
【アスレシピ認定アンバサダー=東京都在住・大瀧朋子】