<アスレシピ特派員紹介>
アスレシピの立ち上げ当初から、特派員として毎月レシピを紹介してくれている中堀さん。栄養士の資格を持ち、現在は子育て支援センターで栄養相談を行っています。
家庭では、バレエやチアダンスを頑張る娘さんを食で支えてきました。審美系競技のため常に体型を気にしつつも、中高生の頃はとにかく食欲が旺盛。そのため、たくさん食べてもヘルシーで、食べ応えもあり、女子心をくすぐるかわいらしい盛り付けのメニューを数多く考案されています。
娘さんはこの春大学生になりました。最近では、一緒にキッチンに立つ機会も増えたそうですが、そんな時間を通じて伝えたいことは「手作りのよさ」だと言います。
「よく、食べたもので体が作られると言いますよね。本当に食べることって大切だと感じています。すぐに食べることのできる調理済み食品が簡単に手に入る世の中になりましたが、忙しい毎日でも、何か1つはぜひ手作りしてほしい。自分で作ると安心ですし、何よりおいしいですから。いずれ家族ができたら、家族の健康を考えているよという気持ちもきっと伝わると思うんです」
また、昨年からのコロナ禍で特に感じたのは「規則正しい生活の大切さ」だとか。
「ステイホーム期間中も朝、部活があった時と同じように、家族で早寝早起きを心がけ、食事もほぼ同じ時間にとるようにしていました。生活スタイルを見直し、食事のリズムを整えることでいろいろなことが改善されたと実感しています。大人も子どもも同様で、規則正しい生活って大事なんですよね」
お話を聞いた日は、手芸作品の展示会でした。複数のアーティストが「食」にまつわるさまざまな作品を展示する「もぐもぐ展2」(2021年4月18日~24日)です。中堀さんは、色とりどりのフエルトで作った野菜を出品しています。
「現在は新型コロナの感染予防で休止していますが、センターに遊びに来てくれた子どもたちが、自由に触って遊べるようにと作ったものです。小さいお子さんは野菜が苦手なことも多いのですが、実際に触れることで少しでも親しみを持ってもらい、好きになってくれたらいいなと思っています。目がついているのがポイントで、これだけでぐっと距離が縮まるんですよ。お豆には面ファスナーがついていて、さやにくっつけたり取ったりできます。これも人気がありますね」
最近は近所に畑を借りて、野菜作りにも取り組み始めました。
「農家の方に教わりながら育てていますが、野菜作りは思った以上に手がかかるということがわかりました。農家の皆さんは本当にすごいなと思います」
母から子へ、またさらに次の世代へ。素材のおいしさ、手作りのよさを伝えるレシピを、これからも楽しみにしています。【アスレシピ編集部】