<ママ特派員・サポーターから>

数年前から麹で作る甘酒が人気ですが、酒粕で作る甘酒もまたおいしいものです。

酒粕は日本酒を仕込む際、最後の醪(もろみ)を搾った後に残るものです。脂質やタンパク質の代謝、アミノ酸の再合成などに不可欠なビタミンB群が豊富に含まれ、麹菌や酵母の細胞壁には免疫力を高めてくれる成分があります。

不溶性食物繊維も多く、100gあたり約5.2gも含まれています。不溶性食物繊維は腸のぜん動運動を促し、便が出やすくなる働きがあります。

そんな栄養満点な酒粕ですが、甘酒として飲むとなるとお子さんにはアルコール分が気になりますね。そこで今回は、飲まずに「食べる」レシピとして、酒粕を漬け床にした野菜の粕漬けを紹介します。

ぬか漬けとは違い、毎日かき混ぜる必要もないのでラクチンです。夏野菜をいろいろ漬け込んで、味の違いを楽しんでみてください。

旬野菜の粕漬け

旬野菜の粕漬け

材料(作りやすい分量)
<粕床>
酒粕(練粕)…250g
みそ…40g
砂糖…大さじ3
塩…大さじ1/2

<野菜類>
キュウリ、ニンジン、ミョウガ、大根など…各適量

<器具>
ホーロー容器、ジッパー付き保存袋など

作り方
❶ホーロー容器、ジッパー付き保存袋などに粕床の材料をすべて入れ、良く混ぜる。
※板粕の場合は、調味料と合わせる前に大さじ1程度の酒と一緒に保存袋に入れてもみ、緩ませておくとよい。
❷好みの野菜を洗って水けをよく拭き、①に漬け込む。冷蔵庫で保存する。

粕床は冷蔵庫で保存してください
粕床は冷蔵庫で保存してください

※半日で浅漬け、1日でちょうど良い漬け感、2日漬けると酒の風味が強くなります。お子さんには半日か、1日漬けがおすすめです。
※食べる時は酒粕を取り除く程度で、洗わなくて大丈夫です。
※粕床は3~4日程度使用可能です。

栄養たっぷりの酒粕の恵みを、旬の野菜とともにぜひ味わってくださいね。

【ママ特派員=東京都在住・阿部優】