<アスレシピ特派員紹介>
特派員、認定アンバサダーの山崎文恵さんは、ラグビーを頑張る2人の息子さんのお母さんです。幼い頃から性格も食べ方も違い、それぞれに合わせた接し方を心がけてきたという山崎さん。サポートの秘訣を聞きました。【聞き手=アスレシピ編集部】
性格も食べ方も違う兄弟、それぞれに合わせてアプローチ
現在高3の長男はラグビーの強豪校に在籍。目標の花園に向けて練習を重ねながら、大学リーグを視野に基礎作りをしています。
中3の次男はラグビースクールに所属。現在は東京代表のセレクションに向けての体作りと、並行して受験勉強も頑張っています。
ラグビーを始めたのは長男が5歳、次男が2歳の頃。「体を大きくしたい」という思いは同じながら、2人は性格も食べ方も違っていたといいます。
「長男は最終的な目標を定め、今何をすべきかと考えるバックキャストタイプ。食事もご飯派で、量をしっかり食べられる方でした。一方で、小学生の頃の次男は小食。補食にしても、長男が定食スタイルでご飯食べ放題のところ、同じおかずをハンバーガーにしたりと、楽しく食べられるよう工夫をしていました。現在は次男もしっかり食べるようになり、まだまだ背も伸びているので、たくさん食べさせて身長も体重も増やしたいところですが、受験生なのでメンタル面も考慮して、あまりうるさく言わないようにしています」。
進路に関してもそれぞれの希望を尊重し、必要な場面でさりげなく手助けするように心がけているそうです。
毎日の食事作りに少しの工夫をプラス
アスレシピとの出会いは、長男が中2の頃。急激に身長が伸び、体がほっそりしてしまった時期に、体の大きな年上の選手に当たり負けし、ケガをしてしまいました。
「しばらく練習ができず、試合にも出られない日々。母として何ができるかといろいろネット検索し、出会ったのがアスレシピです。そこで特派員の募集を知り、友人からのすすめもあって応募しました」。
アスレシピへの投稿には、自身が経験したお子さんたちの食に関する悩みや、成長に合わせた工夫を盛り込んでいます。レシピは手に入りやすい旬の材料で、なるべく簡単に作れることを大切にしています。
「私自身、アスリートの食事って一体何をどうやったらいいの? 大変そうだし、続けられるかな…というところからのスタートでした。でも食事って毎日のことですし、大変なことは続かない。私の投稿を見て、『自分も続けられるかも』と思ってもらえたらいいなと思っています。難しく考えず、毎日のご飯作りに少しの工夫をプラスするくらいの気持ちで、気負わずやってみてほしいです」。
とはいえ、相手は難しい年頃の子どもたち。一生懸命作っても、素直に食べてもらえないことはなかったですか? と尋ねると…。
「さりげなく強豪校やトップ選手の食べているものの記事を見せながら、『○○選手がこんなのを食べているんだって。作ってみたんだけど』と出してみたことがあります。そうしたら子どもたちも『へぇ。食べてみようかな』とすんなり受け入れてくれましたよ」。
もうひとつ大切にしているのは、思いやりの気持ちです。
「自分に置き換えてみること。くったくたに疲れた時に、テーブルにずらりとご飯が並んでいるところを想像したら、とても食べられない…と思いませんか? それは子どもにとってもきっと同じ。じゃあ、どんなものなら食べられるだろう? と考えてみることが大切なのではないかなと思います」。
活躍につながる、ケガをしない食べ方伝えたい
フットセラピストの資格を生かし、小さい頃からできる範囲で子どもたちの体のケアをしてきたという山崎さんですが、最近では、スポーツジュニア食育コンシェルジュやアスリートフードマイスターなど、新しい資格を次々と取得しています。
「資格の勉強を通して、これまでやってきたことの再確認をしたり、より深い知識が得られる良い機会になりました。一緒に学んだ皆さんからも新鮮な刺激をもらっています」。
最近では、大学進学が間近に迫る長男と一緒にキッチンに立つ機会も増やしています。
「1人暮らしや寮生活になった時に困らないように、と始めましたが、思ったより上手に作るのでびっくり。動画のレシピが参考になるみたいです」。
3年後には次男も大学生。今後は少しずつ、お世話になったチームに食の知識を還元していきたいとも考えているそう。
「自分の経験や勉強したことを生かして、少しでもお子さんの活躍につながり、ケガをしない体を作る応援ができればと思っています」。