<ママ特派員・サポーターから>

寒さが厳しくなってきました。部屋で暖房をつけていると空気が乾燥し、喉の痛みが起こりやすくなります。また、寒暖差や多忙な日々からストレスや疲れがたまると、体調を崩すことにもつながりかねません。無理をせずに、休めるときには体と心を休めてくださいね。

さて今回は、私の第2の故郷とも言える熊本・人吉の方に教えて頂いたゆずマーマレードの作り方を、自分なりに研究してアレンジし、紹介します。

レシピは実にシンプル! そして、余すところなくゆずを使います。ふるさとのお母さんが子どもや孫たちに伝えてきた昔ながらの作り方には、郷土の知恵や思いやりの心がふんだんに詰まっています。

ゆずマーマレード

ゆずマーマレード

材料(作りやすい分量)
ゆず…1kg(大4個くらい)
白砂糖…1kg
水…700ml
はちみつ…100g

下準備
❶ゆずは8等分して上下を半分に切り、皮と中身を分ける。

皮と中身を分ける

<ポイント>
・ゆずの皮は下から上(ヘタ側)に向けてむくと、香りが出やすいそうです。
・種やワタなども捨てないこと(これらに含まれるペクチンには、腸内環境を整える働きが期待できます。また、ワタを一緒に煮ることで程よい苦味が加わります。煮ていくうちにワタはほとんど溶けてしまいます)。

❷皮を細く刻む。

皮を細く刻む

❸刻んだ皮と砂糖200gをボウルに入れ、手で混ぜ合わせる(最初は混ざりにくいですが、だんだんとなじんできます)。

皮に砂糖をまぶす

❹③をボウルまたは保存用袋に入れ、一晩冷蔵庫などで寝かせる(さらになじみが良くなります)。

保存用袋に入れ、一晩寝かせる

作り方
❶鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰してきたらゆずの中身を種や薄皮ごと入れる。
❷熱していくととろみが出てくるので、焦げないように木べらで混ぜながら加熱する(ゆずの種に含まれるペクチンが酸と合わさって化学反応を起こし、加熱されることでとろみがつきます)。
❸全体がなめらかに混ざり、ほぼ種と少量のワタが残る状態になったら火を止め、ボウルに重ねたザルにあけ、ワタをすりつぶすように濾す。ザルに残った種とワタは捨てる。

種をワタを濾す

❹ボウルの中の液を鍋に戻し、残りの砂糖(約800g)と寝かせておいた皮を加え、再度加熱する。

寝かせておいた皮を加える

❺好みの加減に煮詰め、仕上げにはちみつを加えてなじませる。

※冷めるととろみが強くなるため、少し薄いかなという程度で火から下ろします。
※煮沸消毒した瓶に入れるか、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍すると長期保存できます。

煮沸消毒した瓶に入れ、熱いうちにふたをすると常温で長期保存ができる
煮沸消毒した瓶に入れ、熱いうちにふたをすると常温で長期保存ができる

このゆずマーマレードは、ビタミンCの補給にも役立ちます。ビタミンCは水溶性のため、尿や汗から排出されてしまいます。アスリートはストレスや緊張からビタミンCを多く必要としますし、食べたものをエネルギーに換えるためにも使われます。

パンにつけたりヨーグルトに入れたりするのはもちろん、お湯に溶かしてゆず茶のように飲むのもおすすめ。スープジャーに入れて、または容器のまま持参し、スポーツ後にお湯で割って飲めば、疲労回復を早める効果も期待できますよ。

【ママ特派員=大阪府在住・石井ゆかり】