今年の3月下旬、テニスをしていた時に私自身がアキレス腱を断裂してしまいました。医師から保存(ギブスで固定)か手術、どちらにするか選ぶように言われ、多少早く動けるようになるとのことで、私は手術を選択しました。
生活にはだいぶ支障をきたしましたが、子どもたちは現在寮生活と一人暮らし。おかげで自分の治療に専念することができました。
アキレス腱は人体最大の腱と言われ、とても太い腱です。腱は筋肉と骨をつないでおり、主にコラーゲンという繊維状のタンパク質でできています。そのコラーゲンを再生、強化するため、日々の食事ではコラーゲンを多く含むタンパク食材を選ぶようにしました。
コラーゲンを多く含む食材は、豚スペアリブ、豚足、鶏手羽先、牛すじ肉、鶏がらスープ、豚骨スープ、貝類など。相乗効果を得るため、これらの食材に加え「ビタミンB6」「ビタミンC」「鉄」「亜鉛」も摂取します。特に貝類は、コラーゲンと亜鉛の両方を含んでいます。
今回は、例に挙げた以外のコラーゲン食材「クジラのすじ肉」を入れたカレーを紹介します。クジラのすじ肉はタンパク質や鉄が豊富で、低カロリーかつ低アレルゲン。そして疲労回復効果にも優れています。クジラはほ乳類ですが、海洋生物なのでDHA、EPAも摂取できます。
私は近所のスーパーで見つけて購入しましたが、インターネットでも販売されているようです。購入したものには薄く味がついており、そのままでも食べられましたが、パッケージに書かれていた調理例を参考にカレーに入れてみました。
亜鉛がとれるようベビー帆立も入れ、ご飯にはビタミンB6を含む玄米を混ぜました。このカレーにサラダ、スープ、果物を添えれば、さらに腱の再生効果が上がります。ケガを早く治したいという方は、ぜひ試してみてください。
クジラ肉入りカレー
◆材料(9皿分)
クジラのすじ肉…1袋(200g)
ベビー帆立…250g
タマネギ…大1個(中なら2個)
ニンジン…中1本
好みのカレールウ…1箱
玄米入りご飯…適量
◆作り方
❶タマネギは半分に切って薄切り、ニンジンは太い部分を縦に4等分~半分に切り、薄切りにする。
❷クジラ肉は、適当な大きさに切る。
❸鍋に油大さじ2を熱し、タマネギ、ニンジンを炒める。
❹タマネギ、ニンジンがしんなりしてきたら、クジラ肉とベビー帆立を入れ、軽く炒める。
❺④の鍋に水1150mlを入れ、沸騰したらふたをして15分ほど煮込む。
❻火を止めてカレールウを入れ、かき混ぜてルウを溶かす。溶けたら再び強火にかけ、底からかき混ぜながら煮る。とろみがついたら完成。
【アスレシピ特派員=千葉県在住・小垣美津子】