あっという間に夏休みが終わり、秋らしくなってきました。

この夏、小学5年の息子は所属チームの練習、遠征、大会、合宿など、休む間もあまりないくらいサッカー漬けの毎日を送っていました。

食事、睡眠、ストレッチなど、家で出来る限りのことは取り組んできましたが、夏休み後半になると「足が痛い。疲れが抜けない」と言うようになったり、疲れが溜まっていることがパフォーマンスにも影響したのか、普段では余りしないような種類のケガも経験しました。

シーバー、足の甲の打撲など、複数のケガが発覚しました
シーバー、足の甲の打撲など、複数のケガが発覚しました

ケガには、使い過ぎや疲労の蓄積などによる「スポーツ障害」と、アクシデントで起こる「スポーツ外傷」があると言われています。息子はスポーツ外傷と言われる類いのケガをしたので、この機会に自分でケガをした時の食事について調べてもらいました。

ケガをしたときの食べ方について、資料を読んで学びました
ケガをしたときの食べ方について、資料を読んで学びました

そこでわかったことは、

(1)ケガをしたら、まずは炎症を抑えるためにビタミンCを積極的にとる
(2)炎症が引いたら、抗酸化物質をとりながら、治したい箇所が必要とする材料を集中的にとる

ということでした。

ケガの箇所は大きく「骨」と「筋肉、靱帯、腱」とに分けられます。息子の場合は両方のケガを負っていたので、どちらも網羅できるようなメニューを考える必要がありました。

骨はカルシウムだけで作られていると思われがちですが、タンパク質、カルシウムを中心とするミネラル類、ビタミンB群などの栄養素が連携して作られています。

そして筋肉は、筋繊維が束になった構造をしていて、筋繊維同士を接着する役目を果たしているのがビタミンCです。靱帯は骨と骨をつないでいる部分、腱は骨と骨格筋をつないでいる部分で、どちらもコラーゲン繊維でできています。コラーゲン繊維は主にタンパク質とビタミンCで構成されているため、筋肉、靱帯、腱を早く治すためには、タンパク質だけでなく十分な量のビタミンCをとる必要があります。

大まかな知識を得たら、次はメニュー作りです。息子は栄養素の表とにらめっこしながら、以下のメニューに決めました。

鶏肉の手羽元の煮込み
レタス、ブロッコリー、トマトとじゃこのサラダ
大盛りご飯
牛乳とオレンジ、ヨーグルトのラッシー

コラーゲン摂取には、手羽や骨のある魚の煮込み料理がおすすめです。冷めるとプルプルと固まる煮汁(煮こごり)にコラーゲンが溶け出しています。

家族の分まで息子が作りました
家族の分まで息子が作りました

買い物リストを作り、スーパーへ買い出しに行くところから始め、ところどころ私も手伝いながら家族の分まで作ってくれました。これはどんな効果があるのかを家族に話したり、「頑張って作ったのだから、残さないでね!」と言っていました。少しは食事を作ってもらう有り難さを感じることができたのではないかと思います。

夏休みに頑張って取り組んだ結果が出るのはこれから。この夏、ケガをしてしまったお子さんも、早く100%で動けるように祈っています。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

【アスレシピ特派員=東京都在住・久保田美奈子】