前回、息子のメンタルと栄養の関係についての体験を書いた「息子のピンチを救った一杯の『卵のおつゆ』」というレポートを投稿しました。

息子の立場を考えたら、赤裸々に公表されて嫌かなぁと思い、本人に聞いてみました。すると、最初は読むことを躊躇していましたが、読み終わると「こんな風に思っていてくれたんだね」とまんざらでもない顔つきをしていました。

そしてFacebookで記事が紹介されると、多くの方から「いいね」を頂きました。

お役立ちレシピでもなければ、専門的な知識を紹介したわけでもない我が家の体験談に、こんなにも多くの反応を頂けて、とても驚きました。そして同時に、多くの方が共感してくださったことをとても嬉しく思いました。

支える親たちも頑張っている

我が子のためとはいえ、食事を作る立場からすれば、毎日続く食事のサポートはとてもハードで、時に孤独です。主に参考にするのはアスレシピなどのWEBサイトや本。仲良しママとやり取りすることも、それほど多くありません。他の家族の食事のバランスも考えながら、仕事と家事のすき間時間に準備したり、時には2食分を朝の時点で用意する日も。加えて夜遅くの送迎やユニフォームの洗濯もあり、常に頭の中では何かしら考えている状態。それでも子どもの笑顔のために頑張る日々です。

皆さんも同じではないでしょうか。日頃お子さんのためにと頑張っていらっしゃるからこそ、私の思いに共感してくださったのではないかと思いました。

そして、息子がまんざらでもない顔つきをしたのと同じで、きっと皆さんのお子さんも口には出さないかもしれないけれど、感謝してくれているはずだと思います。

普段は頑張った息子や娘を「頑張っているね!」と褒めていますが、「たまには何か自分にもごほうびを」と思い立ち、簡単ジンジャーシロップを作りました。

出来上がったシロップ。煮沸消毒した瓶に入れて保存します
出来上がったシロップ。煮沸消毒した瓶に入れて保存します

自分のためだけに料理をする時間は格別です。加えて、キッチンにはスパイスの香りが広がり、それだけでも癒やされます。シロップは炭酸水で割っても、紅茶などに入れてホットにしても美味。ポットに入れれば、冬の試合観戦にもぴったりです。

スパイスは全てそろえなくてもおいしく作れますし、一度そろえてしまえば、これから寒くなる冬の季節に何かと重宝するはずです。

頂いた「いいね」の数は、各地で頑張っている方たちからの「うんうん、わかる。子どもも私たちも頑張ってるよね」の数だと思うと、孤独を感じるどころか元気が沸いてきます。

お子さんのために栄養のサポートを頑張っている皆さん、なぜかうまくいかない時もたくさんあると思います。一度前を向けたと思っていた息子も、一進一退です。もうすぐクリスマス、ホットジンジャーティーを飲んで温まり、一緒に冬を乗り切りましょう!

カップにシロップとスパイスを入れ、紅茶を注ぎました
カップにシロップとスパイスを入れ、紅茶を注ぎました

簡単ジンジャーシロップ

材料(作りやすい分量)
ショウガ…1かたまり
砂糖(きび砂糖)…50g
レモン汁…数滴
水…100ml
はちみつ…大さじ1
スパイス(ドライオレンジ、シナモンスティック、八角、カルダモン、クコの実など)…各適量

作り方
❶ショウガは1センチ程度にスライスする。
❷スライスしたショウガと砂糖を鍋に入れて混ぜ、シナモンスティック、八角、カルダモン、クコの実などのスパイスと水を入れ、中火にかけながら混ぜる。

水を加える前の状態
水を加える前の状態

❸砂糖が溶けたら弱火にし、ふたをして15分くらい加熱する。
❹火を止めてはちみつとレモン汁、ドライオレンジを加え、混ぜる。煮沸消毒した瓶に入れて保存する。

はちみつとレモン汁、ドライオレンジは、火を止めてから加えます
はちみつとレモン汁、ドライオレンジは、火を止めてから加えます

【アスレシピ特派員=東京都在住・久保田美奈子】