アスリートや子どものご飯の話をしていると、タンパク質のことがよく話題に上がります。
栄養を考えて献立を立てる時、タンパク質は量だけでなく、種類も重要な要素のひとつです。タンパク質を多く含む食材には肉、魚介、卵、豆類、乳製品がありますが、偏らずバランスよく食べることが大切だと言われます。
難しく思われがちですが、私は1回の食事で動物性タンパク質と植物性タンパク質をそろえることから始めると良いと思います。
忙しいので、簡単に作れる動物性タンパク質に偏ってしまう…という方は、副菜に納豆や豆腐、枝豆など、冷蔵庫から出すだけでOKの植物性タンパク質食品を常備しておくと便利です。
今回は、動物性タンパク質の豚肉と卵、植物性タンパク質の高野豆腐を組み合わせた「高野豆腐の卵とじ」を紹介します。
高野豆腐はタンパク質、カルシウム、鉄、マグネシウムなど、栄養素がギュッと詰まった食品です。脇役になりがちですが、それではもったいない!
「高野豆腐のにおいが嫌だ」「お肉が食べたい」と言う子どもたちに、「ニラと組み合わせてみよう。どうせならお肉も入れて」と試行錯誤し、我が家の定番になった1品です。春が旬のニラをたっぷり入れて、ぜひ作ってみてください。
高野豆腐とニラの卵とじ
◆材料(作りやすい分量)
高野豆腐…5個
豚ひき肉…150g
干しシイタケ…2枚
ニラ…1束
卵…3個
干しシイタケの戻し汁…水と合わせて2カップ
しょうゆ…大さじ2
砂糖…大さじ2
本みりん…大さじ1
◆作り方
❶干しシイタケは水につけて戻し、みじん切りに、ニラは小口切りにする。
❷高野豆腐は袋の表示通りに戻し、一口大に切る。
❸鍋に干しシイタケの戻し汁と水を合わせて2カップにして入れ、みりん、砂糖、しょうゆを加え、沸騰させる。
❹③に干しシイタケ、豚ひき肉を入れ、少しほぐして煮る。
❺④の味を調えて高野豆腐を入れ、味がつくまで煮る。
❻⑤にニラを加えてひと混ぜし、卵を割り入れて崩す。
❼ふたをして、卵が好みの状態になるまで加熱する。
※お弁当や作り置きの時は、卵に完全に火を入れてください。
【アスレシピ特派員=福岡県在住・松尾光恵】