バランスの良い献立は、主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物ですね。それぞれのメニューは、体を作っていくのに必要な栄養素をとるため欠かせません。
その中で、汁物にひと工夫することで、目的に合ったメニューにすることができます。今回はみそ汁のアレンジアイデアを紹介します。
基本のみそ汁の具材は油揚げとネギ。そこに目的に合わせた具材をプラスします。
●「持久力アップ」には、シメジ・ニラ・カボチャ
カボチャは野菜の中でも炭水化物を多く含みます。シメジにはビタミンB群が多く、ニラはビタミンB群を吸収しやすくする栄養素を多く含むので、スタミナをつけたい時に向いています。
●「筋力アップ」には、豆腐・ちくわ
タンパク質を補うために、豆腐やちくわを加えましょう。汁物にもタンパク質をプラスすれば、筋肉のダメージ修復を助けてくれます。タンパク質は消化吸収に時間や体力が必要な栄養素なので、タンパク質が多い食材の中でも脂質が少ないものを選ぶと, 胃腸に負担がかかりません。
●「瞬発力アップ」には、切り干し大根・ワカメ
瞬発力アップには、カルシウムやマグネシウムを補えるものがおすすめです。切り干し大根はカルシウムを多く含み、常備できるので、使いやすい食材です。ワカメはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類を多く含むため、神経系やスピードを発揮するトレーニングを行う時には積極的にとると良いです。
このように、目的に応じた食材をいつもの汁物にプラスするだけで、パワー、スタミナ、スピードとトレーニングに合わせたメニューにアレンジできます。それぞれの目的に合わせ、具材を変えてみてはいかがでしょうか。
【アスレシピ特派員=兵庫県在住・妻鹿直美】