最近、急に暑くなったと思ったら、翌日にはぐっと気温が下がったりして、気分もカラダもすっきりしないという方も多いのではないでしょうか。
特に梅雨のシーズンは、大気中の湿度が増えることで全身が重くなり、だるさやイライラを感じやすい時期です。気圧の変動も影響してか、耳鳴りやめまいがしたりと不快指数も高まりますよね。
そんな梅雨時の不快感を、薬膳の考え方を生かして少しやわらげる方法を紹介します。
(1)水を飲む
梅雨のシーズンは体内に水分が溜まりやすいと言われています。そんなむくみやすい時こそ、少しずつ水分補給をしましょう。むくむからと水分を控えてしまうと、流れが滞り、毒素も血液もドロドロに。余計にむくんでしまうという悪循環に陥ります。
(2)汗をかく習慣をつける
少しでも良いので、汗をかく習慣をつけましょう。階段を使う、駅まで歩く、たくさん掃除をする、そんな小さなことでOK。汗をかくことで新陳代謝が上がり、気や血が巡り、気分がすっきりします。
(3)首や肩、耳を動かす
首や肩、耳は全身を巡る経路とつながっていると言われています。無理のない程度に引っ張ったり、動かしたりすると、血流が良くなり、巡りが良くなります。
(4)温かいお風呂に頭まで数秒つかる
頭も体も全て、湯船に数秒沈めてみましょう。一瞬驚かれるかもしれませんが、耳や頭部を温めることで、全身のこわばりや疲れがほどけてきます。即効性もあり、おすすめです。
(5)ショウガやネギ、長イモをとる
ショウガやネギなどの辛み成分を含む食材や、食べる生薬と言われる長イモを料理に取り入れましょう。発汗作用が促され、体の重だるさやイライラなどを解消し、疲労回復にもぴったりです。
今回は、以前紹介した「卵のおつゆ」を簡単にアレンジした、身も心も温まる疲労回復スープを紹介します。
作り方は、卵のおつゆにすりおろした長イモを加えるだけ。このほんの一手間で、疲労困憊の体を癒やす一杯になります。
最近は、電車や職場などでエアコンがきいていることも増えてきました。体が冷えてきたな、何だかめまいがする、顔や手足がむくんでいる…そんなサインに気付いたら、悪化してしまう前にこのスープで予防してみてください。
家族の健康も大切ですが、たまには自分を甘やかすことも大切です。自分の体の声を聞いて、我慢せず、溜め込まずを心がけてみてください。
梅雨が終われば夏はもうすぐそこ。元気にお子さんをサポートできるように、ご自身の体もいたわってあげくださいね。
【アスレシピ特派員=東京都在住・久保田美奈子】