<我が家のイチ押し弁当(11)>
特派員・サポーターの皆さんに、お弁当にまつわるエピソードを聞きました。
娘からの3つのリクエスト
我が家にはこの春から大学2年になる息子と、大学1年になる娘がいます。毎日のお弁当作りは息子が中学生になった時に始まり、今年の春で8年目に突入。子どもたちは自宅から大学へ通っていますので、あと4年間はお弁当作りが続く予定です。
これまでお弁当作りをしてきて様々なことがありましたが、その中でも特に印象深かったのが、娘からの3つのリクエストです。
1つ目は「おかずにノリやゴマなどはあまり使わないでほしい」というもの。
理由は、歯や口にくっついてしまうから。中学校の頃は、昼食を含めた昼休みの時間が短く、食後に歯磨きをすることができなかったそう。考えてみれば、歯や口にノリがついてしまったら、年頃でなくても恥ずかしいですよね。
2つ目は「ガッツリたくさん食べたいけれど、そう見えないように盛り付けてほしい」というもの。
お弁当作りを始めた頃、息子は卓球部に所属していました。午後からの部活動に備え、量や品数は多めだったと思います。
一方、娘は文化部に所属。それなのに兄妹ゆえに、おかずの内容や盛り付けは一緒にしてしまっていました。
しかし、文化部の女の子とはいえ、食べ盛りではあります。これまでと同じようにお弁当は食べたいけれど、兄と同じ部活飯は恥ずかしいというわけです。これも言われてみればその通り。配慮が足りなかったと反省し、盛り付けを少し変えて、ピックなどを使ってみることにしました。
そして3つ目は「たまにはお弁当とは別に、果物やおやつを入れてほしい」というもの。
理由は高校生になり、お友だちとお菓子交換をするようになったから。中学生の頃とは違い、高校には売店があり、お菓子を買ってお友だちと分け合うことも増えてきました。娘も時々は売店でお昼ご飯やおやつを買っていましたが、基本的には市販のスナック菓子などは好まないことと、体重も気にするようになりました。言われてみれば私自身も、高校生の頃はよくおやつを食べていたものです。
そこで、スイートポテトなど手作りのおやつもたまに入れてあげることにしました。少し大変にはなりましたが、おやつもなるべく体に優しいものを食べさせてあげたいと思っています。
これから大学生になり、お昼の過ごし方も変わることでしょう。また気付かされることがあるかもしれませんね。
【アスレシピ特派員=新潟県在住・奥谷佳子】